研究室に配属された学部生の方へ つらい時、しんどい時、読んでください

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     研究室に配属されて、何もかもが未知との遭遇です。
    研究室に入った学生が気をつけること・・・・たとえば、at the bench という本もあるので、読んでみてください。原本と日本語訳バーションが私の部屋にもありますので、リアルで私のことを分かっている人は借りにきてください。


    でも、まず、学部生が陥るつらいこと・・・後で、思うと、なぜ、あんなことにクヨクヨしていたのかと、皆思うのですが、これが乗りきれずに大学院を断念したり、朝起きるとお腹が痛くなったりして、学校に来れなくなったりします。私も、大学4年生のとき腰が痛くなり、立ち上がれなくなりました。


    1.一緒に配属された同級生たちと馴染めない

    たとえば、一緒に配属された人たちが、めっちゃ飲み会好き、とか、ふまじめとか、単位落としそうで勉強ばかりで実験しない、自分は研究室にいっぱい行って色々覚えたいのに、それを非難される・・・

    こんなときは、同級生と合わす必要はないです。人間として協調することは大切だけど、誰も自分の研究データーをくれるわけでないし、ましてや就職の面倒や学位の心配をしてくれません。


    2.直接指導してくれる先輩が信用できない、自分は遊んでいるのに、こき使われる。

    私はテクニック的なこと以外は大学院生に直接学生の指導はさせません。もちろん、教えて、はじめて自分の未熟さが分かることもあると思います。しかし、私の今までの経験から、大学院生が変な誤解をして、後輩を奴隷のように使う、ひどい時は、昼ごはんのお弁当の買い出しに行かしたりします。私は自分の研究室では、このようには絶対しません。私自身も含めて、自然界の事実に向き合うという対等な立場と思っています。まず、教授や教員に、困っていることを訴えるべきです。xそれでも、改善されなければ、こんな研究室を選んだ自分をせめて、早く脱出することを考えるべきと思います。


    3.先生のいっていることが信用できない

    あなたが研究室に入って1年未満なら、とにかく、鰯の頭も信心から・・・で、1年は信じてみましょう。
    1年たっても信じることができなければ、脱出を試みましょう。学部で失敗しても、修士で他の研究室に行けばすむことと、思います。今、私の周囲で、研究を続けている人の多くは、学部で所属したのとは異なる研究室で大学院に進んでいます。


    4.先生のいっていることは、もっとも。先輩もきちんとテクニックを教えてくれる。でも、遅くまで実験をさせられて、他のことが何もできない。

    実験するのもタダではなく、先生からしてみれば、失敗の多い学部生に実験をさせるのは、ある意味、ドブに研究費を捨てるようなもの、と、いう思いがあります。それを耐えて、花さかしてくれるのを期待しているわけです。夜遅くまで、あなたが実験していたとしても、それは、実験が上手な人なら、2,3時間でできることが大部分です。自分が、まだまだと思い、がんばる。それから、昼ごはんを、おにぎりをコンビニで買ってくるとか、お茶や雑談する時間を短くすると、がんばれば、2時間は早く帰れます。遅くなるのは、何かか下手だと思います。


    5.同級生や先輩、ひどい時だと後輩より、データがでない

    研究室ではいくつものプロジェクトが走っていることが普通です。中には、うまくいくかどうか分からない萌芽的なもの、今まで積み重ねてきたものが花開く時期のもの、色々です。たまたま後者にあたった人はデータが出るし、前者をテーマとして割り当てられたときは、つらい日々となります。
    でも、指導者の立場からすると、そんなことは分かって割り振っています。データが出なくとも、くさらず、こつこつ、自分で考えてやっていける人には、次に、”これは勝負だ”と、思っているプロジェクトを割り振ります。

    6.ゼミで先輩や先生の話していることが宇宙語で全く分からない。これなら出ないほうが時間の節約だわ・・・

    毎年、こう言いだす学生が一人はいます。まず、先生たちが口にしている言葉を、メモしてみます。そうすると、毎回でてくる単語があります。そしたら、その単語の意味を質問してみます。その単語は先生や先輩たちも苦労した記憶がある単語なので、懇切丁寧に説明してくれます。そうして、理解できる言葉を増やしていきます。ゼミの後、発表者の人に質問しても喜んでくれます。門前の小僧・・・で、半年もすると、すごく分かるようになります。一応、今、辞書さえあれば理解できる英語だって、最初は、ちんぷんかんぷんだったのを思いだせば分かります。


    7. ゼミで発表する論文を読むのに時間がかかり、毎晩徹夜でつらい

    白状すると、私自身も、今でも論文の査読する時は、徹夜近くが2回かかっています。それでも、2日の徹夜くらいですむようになったのは、この数年です。

    論文紹介の準備も大学院5年終わって、助手になって、助教授になって・・・それくらいまでは、直前の土日は40時間くらい文献と格闘し、1週間は帰宅後も文献にむかっていました。プロである教員でも、きつい作業です。学部生が辛いのは当たり前です。
    だからこそ、私の研究室では、すごい頻度で学部生にゼミをさせます。1年間がんばった彼らは驚くほど成長して、4年生が終わろうとしている今では、修士2年くらいの力を持っています。あとは、実験をひたすらやればよいという状況にすることができています。
    ゼミに同席する私たちも、真剣勝負ですから、そんな研究室を選んだ自分がラッキーと思ったほうがよいでしょう。

    8.指導してくれる先生とあわない
    まずは、研究室主宰の先生に訴えてみましょう。それでも指導者を変えてくれなかったら、脱出をこころみましょう。そういう前に、研究室は社会ですから、いろんな性格の人がいることを勉強していると思えば、随分、楽になります。


    研究室では、分からないことは、先生に尋ねて、自分で判断しないこと、そしたら、何も、つらいことはなく、すごく面白いところだと思います。それとね、先生たちは、成果を出すことが死活問題になっているので、あなたたちが学生実習の延長気分でいると、それは、口もききたくなくなるわけです。


    昨日の教授会忘年会の会場ロビーでのクリスマスデコレーションです。


    コメント
    はじめまして。超過激なスケジュール(まるで総理大臣)をこなしていながら、さらに前向きで真剣に取り組まれている姿に感激いたしました。富山に住まれてずいぶん経っても「おいしいお魚」にはまだめぐりあっていないのかな。お魚のお店はたくさんありますから又ご紹介してあげたいと思います。
    私のお友達も富山大学の医学部の看護学科(成人看護学)でがんばっています。いつも計画書とか論文とかで・・・壁にぶつかりながらも頑張っています。
    私の仕事とぜんぜん分野が違うので、助言をもとめられても適切に言ってあげれないことが多いですね。
    今日の教授の辛い時・・・のコメント参考にさせていただきます。
    それにしても教授ってめちゃめちゃ忙しいんですね。富山の冬はこれからますます寒くなりますので、お体に気をつけて
    頑張って下さい。
    これから又読ませていただきます。ありがとうございました。
    • たかし
    • 2010/12/18 11:20 PM
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    • -
    • 2011/11/06 8:49 PM
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    • 2012/09/19 5:15 AM
    みかんさん

    コメントありがとう。
    お送りいただいたアドレスにメールしましたが、戻ってきています。よかったら、メールアドレスをコメント欄にて教えてください。

    • ブログ管理者
    • 2012/10/01 6:04 PM
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    • 2013/02/21 12:05 PM
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    • 2014/02/26 1:45 AM
    はじめまして。薬学部4年で最近研究室に配属された者です。
    私はとても不器用で要領が悪く、個人作業の学生実習はいつもビリでした。予習していくのですがいちいち確認しながらでないと作業ができず、他の人より遅くなってしまいます。早い人で17時過ぎに終わる実験を20時過ぎまでやったこともあります。
    なのに有機の授業が好きという理由で有機系の研究室に入ってしまいました。今では後悔しています。実験が苦手という意識があれば実験しない研究室に入れば良かった...
    因みにもちろん研究職でなく薬剤師志望です。
    配属されて一週間ですが、もう指導担当の院生の先輩に嫌われたと思います。
    同じ作業をする同期の子がいるので同時に二人指導してくれているのですが、もう一人の子が器用で要領が良く積極的で、明るくてコミュ力のある子で私の無能さがより際立っています。
    私はコミュ力もなく人と仲良くなることも苦手です。
    院生の先輩は口数が少なく少し無愛想な方ですが、最初は質問すれば穏やかにきちんと教えてくれたのに、段々私の無能さが分かってきてイラついているようでした。
    もうその先輩に質問するのが怖いです。まあ質問しないとどうしようもないので聞きますが。
    一緒にやっている同期の子にも嫌われた気がします。

    すごいストレスで、どうすればいいのか悩んでいるときにこの記事を見つけました。
    これを読んだら少し気が楽になりました。
    ありがとうございます。
    まだ一週間なのでクヨクヨせず、とにかく積極的に動き、努力します!
    ただ一度無能というイメージがついたらもう取り返しつかないですよね?σ(^_^;)
    何か聞いても冷徹な答えしか返ってこない気がします。
    • さき
    • 2015/02/27 9:20 PM
    研究室って、本当にストレスですよね。私もストレスで、足がたたなくなった時がありました。実験は、最初はとろくとも、半年すれば、遅くとも正確って、いってもらえるかもしれません。先輩や同輩も人間として、生理的にあわないという程でなければ、ドンクサくてごめんね・・と、何かの時に、例えば、親がプリン送ってきてくれたん・・これで、どんくさいのを許しもらいなさいって・・だから、召し上がってください・とかね。最初の1週間や1カ月優秀だった子で、そのまま優秀な場合もありますが、鈍だった人のほうが、本質的なきちんとした研究を成し遂げることも多いので、まだ、心配する段階ではないですよ。まあ、人間関係に悩むのは分かりますが、あまり深刻にならない間に、ここにご相談ください。
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    • -
    • 2015/10/14 8:37 PM
    はじめまして、現在修士1年の工学系の研究室に
    所属しているものです。

    研究室の同期と波長が合いません。
    先輩や後輩とも楽しく過ごせず、
    毎日一人でご飯を食べています。

    せっかく毎日研究室にいくのだから
    楽しく過ごしたいのですが、どのようなことを
    意識して過ごせば有意義にすごせるでしょうか?
    • ポリマーマン
    • 2016/04/14 6:32 PM
    ポリマーマンさん

    コメントありがとうございます。
    かつて、私も研究室配属されて学部4年生のとき、同じ状況でした。

    研究室は研究成果を出すことが目的であり、学生にとっては、そのknow How を学ぶところです。なので、研究に没頭することを優先したらどうでしょうか。できる奴、と、なれば、周囲の対応もかわります。同時や先輩とあわないからと、せっかくの研究に携われるための時間やチャンスをつぶすのは勿体無くないと私は思います。もし、そのラボで大学院へいくなら、次の年は後輩も入ってきて、また雰囲気もかわると思います。まず、がむしゃらに、研究に没頭することをおすすめします。昼ごはんは私も1人で食べてましたよ。今もですけど。
    学部生ではないのですが、研究室が辛くてこのページにたどり着きました。
    「5.同級生や先輩、ひどい時だと後輩より、データがでない」の状況です。
    私が研究室に配属になった時、前年度に先生が始めたばかりの研究を引き継ぎました。
    その時は解析の方法やデータの扱い方も確立できておらず、先生に相談しながら、その系を使えるように整備をしてきました。私にとっては、とても大変な作業でした。
    先日、それを使った研究で、後輩が賞を取りました。その後輩は優秀なので、そのことについては納得しています。ですが、私にはまだ実績はなく、「私はこの子のために時間と労力を費やしてきたのか」と思ってしまい、しんどいです。自分には研究は向いてないのかも、とも思います。先生も、できのいい子の方がいろいろやりやすいのだとも思います。他の後輩たちからは、かわいそうな先輩だと思われているのも分かります。
    とりあえずは卒業しないといけないので、何とか研究室を続けないといけないのですが、やっぱりくさってしまいます。気持ちを立て直すのは難しいですね。
    長々と愚痴ってすみませんでした。先生なら理解して頂けそうだったので、つい書いてしまいました。
    • やさぐれぱんだ
    • 2016/06/05 10:58 PM
    やさぐれぱんださま

    コメントありがとうございます。もしや、私の教室の学生かも・と、ひやひやしております。背景がわからないのですが、もし、今、就職活動中なら、教授の先生からの推薦書の内容は、やさぐれさんの努力を汲み取ったものになると思います。就職してから、この努力のおかげ・・と、思えることがきっとあると思います。卒業後に楽しく・充実した生活できる可能性は後輩もやさぐれさんも同じです。今は、いろいろ思うでしょうが、大丈夫です。
    博士課程の学生さんで、投稿論文が必要なら、気持ちおだやかでいられないであろうことはよく分かりますので、きちんと指導教授にお話をしたほうがいいです。指導教授は後輩の出したデータも含めて、やさぐれさんの論文にしようと考えてられるかもしれませんので。おだやかに物事をすすめることが重要で、切れたら、何もかもが駄目になるので。愚痴があったら、また、コメントしてください。
    管理者の承認待ちコメントです。
    • -
    • 2016/06/09 12:34 AM
    はじめまして 薬学部3年生の者です。 自分はまだ研究室に配属されてはいませんが、自分は実験がとても苦手で今から不安に思っています。 日々の学生実習の中でもミスばかりで、このままだと研究室の教授や先輩に迷惑をかけてしまうのではないかと心配しています。何かアドバイスがあればお願いします。
    • 一歩
    • 2016/10/19 8:22 PM
    一歩さんへ

    コメントありがとうございます。実習と実験は異なるものです。私も不器用で、学生実習は全ての科目で惨憺たるものでしたら、研究室に入ってからの実験は、下手なら、繰り返して信用できる結果ができるまでやればいいので、時間さえかければ何とかなります。不器用よりも、どんな手順でやるかのセンスのほうが大事だし、それはやっているうちに身につくことも多いので、大丈夫です。私も研究室に入らず、研究者にならなかったら、何もできない人になっていただろうと今でも思っています。
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    「研究室に配属された学部生の方へ つらい時、しんどい時、読んでください | 女性教授奮闘記 from Toyama」を読んで。 大学において、ただ授業を受けるのみだった学部時代から、研究室配属になって自分の席が与えられて研究に取り組む事になるのって非常に大きな変化
    • 北の大地から送る物欲日記
    • 2010/12/21 9:43 PM


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    現在、国立大学薬学部で研究室を運営中。精神・神経薬理を専門としています。薬学部が6年制となり、新たなカリキュラムの実施を担当しています。薬学部で、教育と研究の両立は可能と信じて毎日を過ごしています。大学で繰り広げられていることを一般の方にお知らせしたり、神経・精神の研究や薬剤師に興味のある方に情報提供したいです。

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