研究は研究室でおこっている! しかし、明日は東京です

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    ”事件は会議室でなく、現場で起こっている”・・・・と、踊る捜査線の方々がいわれていましたが”、研究は会議室やセミナー室でおこっていない、研究室で行われている” と、思うこのごろ。

     

     

    時々、気になるのは、学生の研究報告を聞いていて本当ならXXになるはずなのに、OOになりました。というフレーズ。研究なので、明らかにしたいことがあって、仮説をたてて、それを証明し・・・が、大切な作業なのだけど、実験で得た結果は事実なので、それは最優先で、予想と違った場合は、仮説が誤っていたので、事実を受けて、仮説を考え直すのが優先です。また、私のラボのように、行動薬理に関係する実験をしている時、最近は行動量や行動の軌跡を装置に入れてマウスを入れると機械が自動的に測定して数字が得られ、目視で数えることはほとんどなくなってきました。得られたのが同じ数値であっても、マウスの歩き方、しぐさ、毛並み等、実験者でしか分からないこともあるので、そのあたりを観察できるセンスも重要だったりします。「マウスの歩き方は変じゃなかった?、急に音がして、マウスが立ち止まったりしていない?」と、コメントした私へ、「機械のほうがずっと正確だし、ずっとマウス見てるなんてナンセンスです!」 と、私に説教をする若手や学生もいますが、実際に実験していない私は、「機械が全てじゃないからね・・」と、しかいえず、その意をくみとってくれる方は少しのような気がします。研究は研究室で・・です。私たち実験系科学者の場合、研究は研究室で行われています。そして、得られた結果は真実として受け取らないといけません。

     

    大学にいると、初めて実験をする学生が毎年配属されてきます。実験手技の未熟さで、思ってもいない結果がでたり、全く再現性がとれなかったり・・ということも大学教員をやっていると、毎年、もれなく経験します。何度か同じ実験を繰り返して、結果がちがってきた時、手技のミスが分かっていれば、その群はデータから除きますが、学生が段々上手になって・・の場合は、ある時点までのものは、全てデータから除き、それ以降のものは全てデータに含める(薬理系の場合は、はずれ値がでた時は、棄却検定することもありますが、その場合も検定し、データを除いていることを論文に記載しなければなりません)ようにすることは鉄則です。

     

     

    真実と向き合える研究って、良い仕事だと思いますが、明日は、東京での会議室へ向かいます。研究の一部は、会議室、それも多くが東京かもしれません。

    なーんか、いつも忙し感がありますが、総説執筆の締切に追われ、久しぶりに、強い切迫感を感じています。その状況下での日曜の東京は、やや重いですね。

    自分で実験して、論文書いての、フルーツフルな期間は、当時思っていたより、随分、短かったように感じます。私の場合は、准教授までは自分でも実験できたから、大学院入学以降、41歳までで20年弱で、長いほうかなあ・・と、思います。実験者しか、感じることができないことがあるのが実験だと思います。

     

     

    良い夏休みを迎えるためにも、総説は締切にまにあわせなければ・・

     

     

    ずっと、前の夏の思い出・・です。

     


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    現在、国立大学薬学部で研究室を運営中。精神・神経薬理を専門としています。薬学部が6年制となり、新たなカリキュラムの実施を担当しています。薬学部で、教育と研究の両立は可能と信じて毎日を過ごしています。大学で繰り広げられていることを一般の方にお知らせしたり、神経・精神の研究や薬剤師に興味のある方に情報提供したいです。

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