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帰省せず、富山にて、両親への想い

富山に来て2度め年越しです。

昨年は、研究室もなかったので、行くとこもなく、30日に富山を出て、京都の実家に帰り、2日にもどってきました。31日から元旦にかけて、大雪が降ったので、帰りは本当に大変でした。

大学入学と共に、京都を離れました。経済的には大学院卒業までは両親に依存していたので、年末年始はきちんと帰っていました。学部のときは、24日に最後の授業が終わったら即帰省して、講義が始まる7日きりぎりまで実家にいました。大学院では薬剤部の研究室にいたこともあり、今と同じ29日から3日が正式な休みで、たいていは、実験の都合等で、30日から2日がオーソドックスな帰省パターンになりました。就職してからも30日から1日が平均的なところです。

今年は、6日から中国に行くので、仕事をきっちり片付けておきたいこと・・・さらに、夏の怒涛の出張から事前実習、OSCEで睡眠不足と忙しさがマックスだったので、体を休めておきたいこと、さらに、天気予報で大雪が報じられていることもあって富山で年越しです。パートナーと2人で、平素の休みと同じようにだらだらしつつ仕事しています。

今日31日は、食事するところやお店も通常営業と思っていたら、7時で終了だったり、休業だったりで、あてがはずれています。


改めて思うのですが、年に1回くらいは両親に顔を見せなければならないな・・と、感じています。両親も、もう70歳。いつまでも元気にいてほしいと思うものの、こればかりです。

反抗期もあったけど、人生の節目で両親は大きな支えでした。

中学からエレベーター式で大学までいける私立に行かせてもらっていました。当時は、自分が試験に合格したのだから当然・・・と、思っていましたが、当時の年間授業料が今の私の年収額面の20%で、きっと両親は大変だったと思えるようになったのは最近です。
それでも大学まで無試験でいけるから、と、いうのがあっただろうに、他大学受験をしたい、と、言い出した私に対して
”あの時、こうさせてくれればよかったのに・・と、思わないように自分で決めたようにしなさい”
と、いってくれました。きっと経済的には大変だったでしょう。

医学部受験がうまくいかなかったとき、
”医者になる、と、いう夢を捨てられないなら、浪人はさせてあげられるけど、下に兄弟が2人いるから、うちの経済状況から私立医学部には行かせられないから、よく考えなさい”
と、いってくれました。結局併願していた薬科大学に行きましたが、自分で考えた末の結論だったので、ふっきれたのだと思います。

女子が修士に行くことが珍しかった当時、
”自分たちの親は決して裕福でなかったけど、学校だけは行きなさいと無理して大学に行かせたくれたことが、人生を大きく変えたから、迷っているなら、とにかく行っておきない”
と、いってくれました。

博士課程への進学を迷っているときに、
”卒業して、食べていけなければ、京都帰ってきて、薬剤師すればいいのだから、あの時博士課程に進学しておくべきだった、と、思わないようにしなさい”
と、いってくれました。

博士課程修了学年でアカデミックポジションを希望するも職がなく、企業への誘いがあった時に、
”ここまでやってきて、1年や2年の余分は同じだから、希望していない職につくのはやめなさい”
と、いってくれました。

運よく、博士課程修了後、助手として採用してもらったものの、留学するチャンスがなく、不満をいっていた時に、
”留学したいなら、辞めて行けばいい。何とかなるだろう”
と、いってくれました。

今もそうだけど、つい、実験を無理なペースでして、体調を崩して、なかなか回復しなかったときに、
”仕事やめて、家で、しばらく寝たり起きたりしたら治るから、それもいいんじゃない?体が丈夫なら、何とかなるものよ”
と、いってくれました。

ある実家から通勤可能な大学から、実務だけで研究禁止の教授ポジションの話をいただいた時に
”今まで、好きなように、思うようにやってきたのだから、いまさら親を看ようなどと、思って妥協しないで、自分の能力が十分発揮できるところに行きなさい”
と、いってくれました。

いろんなことが、不本意な方向に動き、いっそう研究も辞めようか、と思っていたときに
”今までがうまくいきすぎたのだから、今をこらえて肩の力を抜いてやればいい。今の世の中、自分で食べていけてるんだから、それ以上、望まなくていいよ”
と、いわれ、退職を踏みとどまりました。

今の大学に教授として採用をいただくことが決まったときに、
”声をかけてくれた先生、選んでくれた先生に、採ってよかったと思ってもらえるよう頑張りなさい。今まで支えてくれた人の御恩を忘れないように”
と、いわれました。私の恩師のところに、お礼に行ってくれました。




今のところ2人で京都の実家で元気に過ごしています。
実家に至近に、妹一家、弟一家が住んでくれているので、私も安心してられます。
年末に親を想います。

2010.12.31 Friday 21:29 | comments(0) | trackbacks(0) | 

大晦日、新年を迎えるにあたって

 あと10時間余りで今年も終了。


今年は教授業を開始した年で、研究者として記念すべき年になるでしょう。

来年の抱負としては、


1、研究室の円滑な運営
今年は4年生だけだったのが、次の学年が入ってきて、2学年になるので、今年にはなかったような、良いこと、悪いことが起こるでしょう。どんな時も、ひるむことなく、迅速に対応したいと思います。

2、研究室に集ってくれた人が充実した日々を送れるようにする
学部生は、それぞれがなすべきことをきちんとこなす。実習や講義も含めて、ちゃんとがんばれるようにする。大学院生は、研究スキルを身につけ、成果がでるよう指導する。加えて、大学院生は、就職も気になる時期になるので、挨拶や自分よがりの言動を矯正しなければ・・・・。ポスドクの人たちには、最大限能力が発揮できるよう応援する。研究室スタッフにも良い成果が出せるようにする。プロである彼らは成果が出なければ、進退をかけるくらいの意気込みが今の時代、必要でしょう。私も含めて。


3、実習関係のシステム化
大学は教育機関なのでここでポストを得ている以上、実習等では最大効率を狙う。実務系の考え方として、やたらと時間をかけることを尊ぶ風潮があるので、効率的なアウトプットを狙って、システム化する。


4、研究の進展
手をつけはじめた新規遺伝の研究を軌道にのせる。今、立ち上げ中の遺伝子については、何とかまとまるようにと思っている。最初の論文を出すことが目標。


5、健康管理に気をつける。



研究室の方々やこれを読んでくださってい方皆さまにとって、健やかで、楽しい年になりますように
2010.12.31 Friday 13:51 | comments(0) | trackbacks(0) | 

大学教員の終身雇用と定年退職 (Y HIGさんからのコメントへのお返事)

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昨日の記事に Y_HIG さんからコメントいただいたので、そのお返事をします。



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たしかに、学生の間でも、「あの先生来年定年退職なんだね。」っていう話にはなりますが「あの先生もうすぐ任期切れだね。」なんていう話にはならないので、任期制があっても実質終身雇用みたいなところはありますよね。(終身雇用という言葉もおかしい気がしますが・・。六十数歳なのに。)

定年前の先生を見て、「なんでこの人は辞めなきゃいけないんだろう?」と思いました。六十代だろうが七十代だろうが何の問題もなく講義も研究もできる人はいるのに・・・。
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いただいたコメントは2つのことが含まれていると思うので、それぞれに私の考えを書きます。

1、大学の先生に定年退職があること
国立大学だと60、63、65歳で定年、民間も企業だと55から65歳くらいで定年退職となっていることが多いと思います。民間では例外で延長されることがあるし、自営業ではないです。 組織は、活躍できる方が切れ目なく存在しないといけないので、世代を途切れさせることができないから、継続的に若い人材を入れることが必要です。そのためには、優秀な方でも一定の年齢でポストを空けていただくことは不可欠と思います。大学教員や研究職の場合、定年退職後も、自分で外部資金が獲得できれば特任教授として研究を続けることが可能です。また教育に長じた方なら私立大学なら定年の例外としてそのまま教授を続けられると思います。


2、いったん教員になってしまったら、定年退職まで給料をもらえ続けることが可能
こちらのほうが、問題は大きいと思います。
いったん助教になったら、一生安泰というのが残念ながら事実と思います。一部の大学を除いて、助教のままだとかわいそうだから・・と、年齢がきたら、准教授、教授と昇進させていくことも多いと感じています。公募の形をとっていても、内部の人を昇進させる前提の人事のほうが私の周囲では多いように思います。

今、多くの大学では任期制がひかれていますが、再任可で、審査内容も高いわけでないので、事実上ないようなものです。何かの機会に、”論文業績で決めるべき” ”外部資金獲得額で” という意見もでますが、大学は教育機関だから教育への貢献・・・と、言い出す人があり、さらには、”自分の分野は今の学生には理解できないから教育活動する必要ない” ”自分の分野はお金がとれる分野でない”と、言い出す人もあり、最終的には、任期制はあってないようなものになるようです。

研究者の流動性を持たせることは、私が大学院生だった20年前からよくいわれていますが、若手ポストだけが厳格な任期制ポストになり、厳しいものになりました。今後、システムが改良されていくかといえば、現状では難しいと思います。なぜなら、システム改善するのがすでにポストを持っている教授たちだから。よほど文科省主導で強制的にシステムを提示しないと、駄目だろうな。。。と、思います。

2010.12.30 Thursday 22:26 | comments(1) | trackbacks(0) | 

大学教員は終身雇用??

 来年の予算が固まり、私の周囲が心配していた大学の運営交付金や科研費の減額が23年度については見送られました。特に科研費は30%増と緊縮財政の中で驚くことになっています。

そのかわり、大学間や個別で見直しが迫られています。

私のいる大学でも見直しが迫られるでしょう。
同じ薬学部の中でも、研究分野や先生によって色々な考えがあり、評価がなかなか1つにはならないです。加えて、文系なとの他学部もあるので、おそらく議論だけでなかなかまとまらないだろうなあ・・と、思っています。

加えて、博士課程卒業生がパーマネント職をとれないことが大きな問題になっています。あっさりと外部資金や間接経費の額で教員を評価して、とれない人は辞めていただき若手にポストをあけるという議論が一度はでてきます。一方で、教育への貢献は??と、いう人もいます。また研究についても、自分の分野はお金がとれない分野だから仕方ない・・と、いう人もいます。

結局のところ、現在、日本では、いったん教員になれば退職まで保証されていると、考えてよいと思います。任期制は一応導入されていますが、外部資金がとれなければ再任されない・・と、いうほど厳しいものではないです。それでも、任期制導入のときの議論は、家族はどうなる? 男は妻子供を養わないといけないので、女性教員ほど気楽でない・・などがあがりました。任期制の内規でも、大学によっては、頭をひねる内容のものもあります。

私個人としては、自分のやり方が組織のものさしにあわなければ、組織から出るか、組織を変えることができる立場になるか・・と、思っています。

23年は、ある意味、日本の学術研究の未来に大きな舵取りの年になるかもしれません。
3年後、私は、何を考えて、何をしているのだろう。

2010.12.29 Wednesday 22:22 | comments(3) | trackbacks(0) | 

仕事納め

 今日は官公庁関係は仕事納めです。

国立大学の私たちもです。

28日は結構会議が入ります。出席者がこの日なら・・・と、なるからでしょう。


今日は、新しくきたPhDホルダーの方と今後の研究テーマについて話しあい。多忙の中でせかせかと考えているときより、このゆっくりした雰囲気の中だと、いろいろ考えることができます。



今、手元に生理機能を調べたい遺伝子があります。それらは、まだ、何も研究をされていないので、どのような切り口で進めてもいいのですが、その方が今までに行ってこられた研究テクニックを少しは使ってもらえるようにストーリを考えました。うん、おもしくなりそう。


今年は、教授1年目で、実習関係でばたばたしたけど、来年はもっと研究が進むようになるといいな。


2010.12.28 Tuesday 18:38 | comments(0) | trackbacks(0) | 

教授にだって、先生にだって、趣味はある

 今日は追われる仕事もなく、ゆっくりとしていました。

ぼんやりして、新しく配属されてきた学部生の当座の実験を考えながら、次の1年くらいの研究の計画を練っていました。


雪もつもるし、早く帰りたいところだけど、准教授が動物実験施設でまだ実験中なので、少し待っています。

お正月休みは京都に帰省する予定だったけど、この大雪を思うと、どうしようか・・と、決心ゆらぎ中。車でも電車でも大変そう。どうせ、6日からの出張で関空に行くから、5日の夜に出れば実家には寄れるかな・・・。などと考えているところ。


周囲をみていると教授って、幅広い趣味を持っている。
ゴルフ、クラッシック、オペラ、コーラス、野球や登山・・・あれだけ研究室にいて、いつやっているの?と、思うけど、芸達者でないと良い研究もできない、と、いった先輩教授もいた。

真偽はわからないが、グリーンで人事や重要なことは決まるから、君もゴルフをしたほうが良いと、ゴルフを進めてくださった教授もいた。さらには、女性は、ゴルフをしないから、教授になれない・・・と豪語されたこともある。


私の趣味・・・・
履歴書には、茶道、ピアノ、英会話 などと書いていた・・・(英会話が趣味って、??)

どれも全くの嘘ではないけど、寝る間を惜しんでもしよう・・と、いうものでもない。


今、忙しいときでも、ぜひ、やろう・・・と、いうことを所要時間別に列挙すると、

★遅く帰宅して寝る時間を1時間遅らせてやること
録画した連ドラを夜中に観る、レンタルDVDを観る、女性週刊誌や情報誌を漠然と読む、

★日曜が半日使えるときにやること
マンガ喫茶で、マンガを読む、スーパー銭湯に行く、マッサージに行く、電気量販店をぐるぐるする、ネットで買い物する

★日曜が1日使えるときにやること
アウトレットに行く(片道250km)、自宅でワイドショーを観る


この記事は、自分の学生に知られたくないことですね・・・
前にも記事にしたけど、学生時代は水泳、山登りとしていたので、これは今でも、やってみたいと、思っている。水泳はジムの会員になると、”行かなければ”と、脅迫観念を感じる。山登りも1人では怖いので、誰かといっしょとなると、やはり気をつかってしまうので、今は難しいかと。

新しい趣味を開拓したいところだけど、まあ、研究関係のことをしている時が、一番、自分らしいと、思えるから、しばらくはこんな調子かなあ・・と、思っています。


暮れの大掃除にあわせて、教授室も模様替えしました。

お掃除ロボット ”ルンバ”買いました。髪の毛とか埃とか小さなゴミが気になるので、週1くらいでは掃き掃除したいところだし、学生もしようとしてくれるけど、学生に見せられない書類が机の上にあったりするので、なかなか掃除ができなかったりする。自分で掃除していると、スタッフや学生が飛んできて気をつかわせてしまうので、日曜の1人のときくらいしかしないようにしていて、埃がずっと気になったりするので、この毎晩夜中1時に掃除してくれるルンバの登場です。性能はどれくらいかな。

ルンバ?


2010.12.27 Monday 20:20 | comments(0) | trackbacks(0) | 

研究室での生きるすべ

 
研究室というところに初めて足を踏み入れる学部生、さらに、トラブルが多いのは、大学院の修士や博士でラボを変えた人、もっとトラブルになるのは、1つの研究室で学部から大学院の6年を終えてから日本の他研究室でポスドクや助教を開始する人・・・・自分も含めていろいろトラブルがありました。今までのラボで許されていたことが禁忌事項であることもあります。トラブル回避法です。

何をしてでも研究で良い成果がでる、突き抜ければ、こんなことは何も気にしなくていいのですが、私のようなそこそこの人は、自分が快適に過ごすために、心がけていたほうがよいと思います。また突き抜けた成果を出す前に研究室にいずらくならないように、と、思ってです。


1.朝早く来る。
昼過ぎにラボに来て夜中3時に帰宅、夕刊とともにラボに来て朝刊とともに帰宅・・・・それが許されているラボやそうやって一流の研究をしている人も知っています。しかし、その研究室で教員職についている人は朝はゆっくりでも、明るい間をコアタイムにしていると思います。その同じ時間はラボにいたほうが良いと思います。トラブルが起こったときにヘルプも求められるし、成果は出なくともがんばっている、と、とりあえずは感じてもらえるでしょう。極めつけは、何かよい話があっても、その時に在室している人に伝えることになります。おすすめは、少なくとも教員よりは、朝、早くくるようすることです。多少、夜型になる場合でも、規則正しく生活するべきです。昼12時なら12時に絶対来る。そうしないと、ただのいい加減な生活をしているだけに見えます。共通で使用する機器がこみあっていて、混雑を避けるために夜型ならその事情をきちんと指導者に話しておくことです。夜型になっていても、ゼミ等にはきちんで出ることは、当然です。


2.挨拶をする。
幼稚園じゃない、と、いわれそうですが、これは、けっこうよく話題になります。廊下ですれちがう近所の研究室の方にも、”おはようございます” ”お疲れ様です”と、声に出していうことは重要です。よい成果をだしている研究室の人は必ずできているように思います。
研究室内でも、朝きたとき、帰るときに”おはようございます””お先に失礼します”と、いうことは重要です。

3.自慢話しをしない。
研究室は研究成果のみで勝負します。出身ラボ、以前所属したラボ、卒業した大学や高校の偏差値、そんなことを大きな声で語られるとげっそりします。戻れば?と、思ってしまいます。

4.時間を守る。
ゼミのとき、学会で待ち合わせをするとき、飲み会のときに、集合の15分前には到着するようにします。ボスは、気をつかって、5分前に到着するようにしていますから、それより遅れることは、厳禁です。何かの事情で遅刻するときは、約束の時間の前に電話連絡が必須です。就職試験のことを思えば理解できると思います。どんな約束でも就職試験と同じです。

5.他人と比較しない。他人を非難しない。
実験データがでている同期に対して、運がいいだけ、などという発言はしないことです。あの人は早く帰っている。遅くきている。学会中に遊びに行っている。などということを上申するのは、その人の値打ちを下げるだけと思います。

6.泣かない。
研究はおもしろいし、楽しいものです。おもしろさを感じるためには、自分を追い詰めるほどの集中力が必要です。それが、つらく感じることも瞬間的にはあると思います。その時に泣いてはいけません。泣かれると、周囲は何もいってあげれなくなるし、その時は、気をつかってもらって勝ったような錯覚をしますが、2度目からは、負けてしまいます。

7.体調管理をする。
病気は仕方ないです。きちんと治療すべきです。病気になったら先生たちにきちんと説明しましょう。風邪や頭痛や腹痛のような自分しか分からない症状を理由とする休みが1カ月に2,3回あると、数えられる戦力にはなれないと思います。もちろん、頭痛や腹痛の中に深刻な病気がひそんでいる可能性もあります。きちんと診察を受けて、診断を受けるべきです。


8.研究室のものを私用使用しない。
電話、コピー、ネットを私用使用してはいけません。ミリQという超純水をコンタクトレンズの保存用にびんにつめて持ち帰り、マニュキュア落としにアセトンを持ち帰る。エレガントでないし、こんな人を会社に推薦する気にはなれないと思いませんか。私が見た中ですごいなあ・・と、思ったのは、サランラップ、アルミホイル、トイレットペーパー、ティッシュペーパーをすべて研究室からの持ち帰りで修士の2年間まかなった女子学生です。研究室側にとっては、それほど大きな損失でないけど、だからこそ、これくらいのことは自分でまかないましょう。つきつめると窃盗です。加えて、最近問題になっているのは、ネットとメールです。すべての送受信メールやネットへの接続ログは、誰かに見られていると思って、研究室は自分の自宅ではないことを常に肝に銘じるべきです。ネットのトップ画面は大学のHPトップにセットすることをお勧めします。立ち上がり画面をyahooにしておくと、それだけで朝からネットサーフィンしているといわれてしまいます。


9.教えてもらったことはメモをする。
実験手技を教えてもらったらメモをとるのは当たり前のことです。それ以外のこと、たとえば、宅急便の送り方、出張手続きの仕方、試薬の注文の仕方、事務の担当の方の名前、2度尋ねることは厳禁です。2度尋ねられると、自分のいったことを真剣に聞いていないと思ってしまいます。

10.研究室の内情を、外部の人や下級生に暴露しない。
研究費のこと、特許のこと、さらには研究室の人間関係、そんなことを外部の人に色々話しても、飲み会の肴にはおもしろいですが、研究室でのその人の信用はがた落ちでしょう。そんなことをしても自分自身が損をします。


この1から10をやっていれば研究室生活は安泰というわけでなく、これくらいも出来ない人は実験すらさせてもらえないかもしれません。
こんなことをあえてここに書きたくないのですが、私の世代の人たちの中で、最近、こんなことがよく話題になっていますので。
気をつけてもらって、よい研究室生活をお互い過ごしたいですね。
2010.12.26 Sunday 20:20 | comments(1) | trackbacks(0) | 

クリスマス前後の研究室・・班会議の準備・・

 昨夜、大雪で富山にもどってこれず、今朝も飛行機に乗るも、富山空港に着陸できず、羽田に引き返し、東京駅から電車でもどり、電車も風と雪で遅れ、朝4時起きから始まった1日は、16時の富山駅着でやっと落ち着きました。富山はハワイより遠いでです。


今年は、こうやって出張していましたが、平素のクリスマスについて紹介しましょう。

一言、”平素と全く同じです。”

今いる大学は、皆が当然のように24日から帰省するけど、実験時間が成果に比例する私たちとしては、10日間も休むのは勿体ない限りと思います。

私は公立国立の大学で勤務してきているので、ずっと公式な休みは29日から3日です。29、30日は教員はかなりでてきている気がしていましたが、今いる大学は単身赴任の方が多いので、休暇はかなりきっちりとってられる気がします。病院薬剤部にいたときは、ずっとでてきていて当直の先生といっしょにいたりしていました。

私個人としては、ずっと研究室にきているか、または、30から31日に帰省、2日にもどってくるパターンです。
ラボにいたほうが、落ち着くし、常に締め切りのある書類を持っていること、年明けから各種班会議があるので、その準備にも追われます。

研究費をもらっているプロジェクトの1年の研究成果の報告会のことを班会議といいます。小学校の1班、2班・・みたいでしょう・・・これも研究者用語の1つです。


班会議ですが、いただいている研究費の額に関係なく、非常に大きなプレッシャーです。自分の研究内容に対して声かけをいただいているので、全力投球する必要があります。論文投稿と同様、同一研究分野の日本人にシビアに評価を受けていることになるので、胃が痛む思いです。

今年はないけど、例年なら修論のチェックもあります。先生たちは、やいやいいうけど、学生は、きっちり休んでしまっていたりします。お正月の比較的時間のある間に修論をみてもらえるよう、学生は第1稿を書いてほしいし、そんな研究室にしたいと思っています。学生は先生のために何かしているのでないのです。修士で留年させるシステムがないから最終的に先生が何とかしてくれる思うような甘えた学生にはならないでほしい。

年末年始は、3連休くらいの雰囲気です。


東京モノレールからは青い空がきれいです。これは、今日、飛行機が富山から羽田にもどり、そこから東京駅に行くために浜松町にむかっている車窓からの写真です。結局、今回は、浜松町へは3回行きました。




新潟県内で電車が徐行運転しているところです。










日本はせまいけど、ひろいです。
2010.12.25 Saturday 21:24 | comments(3) | trackbacks(0) | 

教授になってはじめての、メリークリスマス

 去年のクリスマスも、すでに教授になっていたけど、まだ研究室もないし、スタッフも着任してないし、もちろん学生もいなかったし、実質、今年はじめて、教授としてのクリスマスを迎えました。


今日は、朝一番の飛行機で、慶応大学薬学部へ。5時起きです。


新国家試験関係のことで17時まで、びっちりと。70以上の薬学部からきちんと教員がきていることに、すごーいと思ってしまっています。

それにしても、新国家試験は、まだいろいろありそうです。学生がかわいそう。


最終の20時の飛行機で富山に帰って、今日はクリスマスイブ・・のつもりが・・・
クリスマスイブなので、パートナーとお気に入りの焼き鳥屋さんで、ケーキ持ち込みの予定が・・・


大雪がひどくなるとのことで、17時50分の飛行機へのチェンジができて、これに乗ったけど、富山空港上空で40分くるくるした後、着陸できず、羽田に引き返し・・・・

返金してもらってバスも考えたけど道路も止まっている模様なので、明日朝の飛行機に振り替えてもらい、それからホテル予約をして、今は浜松町のホテル・・・・

私は信者じゃないからクリスマスを祝わなくてもいいはずだけど、事前実習、OSCEと体が割れそうな嵐が終わって、それから出張等々して・・・・ちょっとくらい、楽しいことしようと思ってたに・・・


いや、東京で1人で一泊なんて、今までもいくらでもあったし、事前実習や実務や会議や教務だと・・自分を必要としてもらえることをpleasure と思っていたし、その中でやりくりしながら、自分の思う研究を展開できて、自分の研究室に集ってくれる学生がいて・・自分が望んでいたことは全部かなっているのに・・不覚にも東京での1人泊で、涙がでてしまいました。

これくらいのことで、なんで、うるうるしているのだろう。いくら女性でも、これくらいのさみしさは引き受ける覚悟は十分していたはずなのに・・・
教授をするということは、プライベートを全て捧げて、体を壊すまで、いろんなことをすることなのだろうか。 研究ができる喜びが、忙しすぎる辛さが上回ったとき、私は、きっと教授をやめるのだろう。


今日は聖夜だからか、じめじめしてしまいました。
このブログを読んでいる、リアル知り合いの方が心配しないでね。教授はやめないからね。明日、富山にもどれたら、実験しよう。大丈夫だからね。


何はともあれ、おいしいもの食べようと、ホテルにチェックインしてから、浜松町をさまよったけど、もう10時過ぎていたので、立ち食いうどん・・すわって食べました。

きつねうどんと、海鮮かきあげ丼です。おいしかったです。お腹いっぱいになるって、こんなに気持ちいいことなのね。


ホテルは羽田空港でもらった一覧で電話予約しました。7000円で、それなりに広い。特別にレディースルームとのこと。パナソニックのイオンスチーマ初体験です。はじめてやってみて、いいかも。買いたいけど、夜、15分、これをする心の余裕が・・ない・・




シャンプー、リンス、、ボディーソープがきれいです。
自宅では、なかなか新しいものに手が出せないから、いろいろ試せてよかったです。
あと、レディースルームについている化粧品もすてきでした。



何も泊まる用意を持っていなかったけど、楽しく過ごせています。

メリークリスマス!!
(信者でないけどね)
2010.12.24 Friday 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) | 

スーツケース購入 リモワサルサ

 私は普段は、サムソナイトのスーツケース(国内線でも機内持ち込み可能)の軽いものを使用しています。一泊のときは、普通の手で持つトートバックで行きます。2泊以上の学会やアメリカ1週間でもこの小さいスーツケースを使用しています。これは軽さを追求しているので、丈夫でないようなので、飛行機では預け入れしないようにしています。

今回の韓国旅行で大量に資料を持参すること、来月の中国1週間では、資料に加えてブーツからはきかえる靴や防寒具が必要そうだったことから、一回り大きめのスーツケースを購入しました。

しかし、中国も韓国も先輩教授とご一緒させていただくので、その先生方に預け入れ荷物がなかったとき、到着空港でお待たせしてしまうので、考えておりました。預け入れしない事態も考えて、国際線持ち込みできるきりぎりの大きさのものを購入しました。

前から考えていたリモワにしました。軽くて、預け入れ可能となると、これかなあ・・・と、思っていました。

最近は飛行機への荷物持ち込みもいろいろと配慮しなければならないので、できるだけ軽いものがよいかと、サルサエアーにしようかと思いましたが、今つかっているサムソナイトのが、引手のところがバー1本でかばんをかけることができず、不便を感じていたので、少し重くなるけど、サルサにしました。

行きの飛行機では、機内持ち込みにしようとしたところ、重さが11kgあったので、できず、チェックイン荷物にしました。帰りは資料がなくなったので、重さはOKだったのですが、行きのセキュリュティチェックが厳しかったので、帰りは仁川空港の広い混雑したところで、ゲートに入る前にひっかかって、カウンターまで引き返すことはできないと、預け入れにしました。それと、仁川から富山は1人だったので、他の先生の預け入れを考えなくてよかったので。

軽い素材なので強度が心配でしたが、無事、出てきました。すこし、こすれた傷がついていましたが。
このスーツケースとは長くお付き合いできそうです。

私は預け入れするスーツケースは、海外出張5回もたずにいつも壊れます。たいていは、飛行機に乗る時に預けて、出てきたら壊れていて、クレームをいって修理してもらうのですが、フレームがゆがんでいることが多く、うまくしまらなくなってしまうので、買い替えを余儀なくされるというパターンでした。10年以上とか同じスーツケースを使用している人が、その年季で味のあるのをみて羨ましいです。

来年6日からの中国出張は、ハルビン、瀋陽で、マイナス40度と脅されているので、防寒具がたっぷり必要かと思いますし、2大学で配布する資料の持参もありますので、もう1つ大きいのが必要かな・・・などと思っています。



2010.12.23 Thursday 14:48 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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