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研究費というものの謎

 厚生科研の班会議で名古屋に行っていました。
今は帰りの電車の中。しらさぎです。大阪から乗るサンダーバードより揺れないけど、論文の添削していたら頭が痛くなりました。




今回の厚労科研は3年のうちの1年目なので、次年度も継続採択される予定です。
しかし、私は最先端・次世代研究開発支援プログラムに採択されたので次年度からは辞退させていただくよう班長(研究代表者)と報告会に来てられた厚労省の担当の方に御話ししました。連携研究者として分担金を受けずに班には加わらさせていただくことにしました。



なぜ、このようなことが起こっているかというと・・・

私たちは研究をするためにお金が必要です。それは試薬やビーカーのようなもの、細胞やマウスを買っても、飼育してもお金がいります。    研究室の電気代(時間外のクーラーや暖房)、電話代、郵便代、研究室構成員全員分のメールアドレス使用料も払わねばなりません。


大学から運営交付金という形でいただく分もありますが、これだけでは、研究室を維持できないので、文部科学省からの文部科研費、厚生労働省からの研究費、JST等からもいただきます。いただくたびに申請書と報告書が必要です。どうしても、年度末は報告書書きにふりまわされます。今回の最先端・次世代・・・は、このような弊害をクリアするために、他の研究費を得なくともよい額を支給するから、他は辞退というモデルにしているそうです。


さらに、今までの研究費と大きくちがうのは、

年度内使い切りしなくてよく、26年3月までは繰越できることです。


さらに、細目間移動が自由であることです。


この2つは民間企業に御勤めの方からは理解できないでしょうが、国家予算は年度で決まっているため、22年度にいただいた研究費は23年3月31日まで使用しなければならないことになっています。さらに、細目(人件費、物品費、委託費)ごとの予算を年度の最初にたてるのですが、それをそれなりには守らなければなりません。 これについては、この数年は柔軟にはなっているのですが、それでも、なかなか研究はそこまで段取り良く進まないのが実情です。



このようなこれまでの研究費の問題点をクリアするモデルケースとして最先端・次世代・・の研究費は試行されるとのことです。


治験の被検者さんになった気分です。



久しぶりの名古屋です。
班会議の会場近くで、友達を撮影





帰りに名古屋駅構内でアンパンを購入







名古屋駅を通って通勤・通学されている方なら、このあんぱん屋さんは御存じでしょう
色々な種類がいっぱいありますが、私と私のパートナーは、”こしあん好き”なので、こしあんぱんを買いました。今夜の楽しみです。


あんぱんは、外見では、味がわからないのですが、こんなかんじです。普通のくろごまトッピングです。
2011.02.28 Monday 20:17 | comments(0) | trackbacks(0) | 

OSCE再試験

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 昨日は勤務している大学のCBT再試験でした。



今日は今から私はある大学のOSCE再試験にでかけます。薬学部6年制にともない長期の参加型の実務実習が必須になり、他の医療者や患者さんにも接することから、その前に最低限の技能と知識をみにつける必要がり、共用試験合格が義務づいています。そのうち技能と態度のチェックがOSCEです。




学生も緊張でしょう。みんな合格するといいのですが。


私はその足で、名古屋にむかい厚生労働科研の班会議です。

班会議は専門分野の研究者ばかりで今年度1年の研究成果を発表します。20分の発表に50枚近くのスライドを使う人もあり、データは質・量とも高レベルなので私も重圧です。とくに富山にうつってからは、研究室たちあげで、なかなかデータがでず、胃が痛いところです。今年度は、昨日まで准教授がスライドまとめてくれていて、何とかです。電車の中で最終チェックです。



班会議が多い年度は4つくらいあり、年があけてからは、ハードなこともありましtが、今は2つなので、じっくり取り組めますが、それでも、ハイレベルな結果が要求されるので、自分たちの研究の見直しにもなります。


天気がいいといいな。
2011.02.27 Sunday 08:52 | comments(0) | trackbacks(0) | 

暖かくなってきました・・花粉症

 私は京都の街中(京都大学は家の裏です)で育ち、大学で岐阜へ、大学院で名古屋へ、助手として岐阜で7年、助教授として名古屋で7年半、そして1年半前に富山にきました。


大学院生のとき、薬剤部の職員の方に飲みにつれて行っていただいたり、いっしょに郊外までテニスに行ったり、伊豆に週末旅行に行ったり・・・・そんなとき、この季節はテッィシュペーパーを箱で手にもって、くしゅくしゅいっている人を、まったく理解できませんでした。


私が花粉症らしきものを発症したのは、助手で岐阜にもどったときです。都市部から田舎に引っ越すと危ないのだよ・・・と、同僚の免疫の研究をしていた先生からお聞きしていましたが、本当にそうでした。


この季節はセンター試験、個別試験と監督業務が続くため、くしゅくしゅいっていると、受験生から苦情の投書をされるので、何とかしなければなりません・・・・しかし、ご存じのように抗ヒスタミン薬を飲むと眠くなります。試験監督中に居眠りをすることは避けねばなりません。一生懸命の受験生に対しても申し訳ないですし、試験監督は他の研究室の教授や助教授の先生と一緒ですから、眠るわけにはいきません。

しかも、頭がぼーとして、実験で手を動かすことはできますが、物を考えることはできません・・。


この辛さったら、本当に経験しないと分かりません。発症前に、花粉症のヒトを白い目でみていてごめんなさい。


最近はバレンタインデーのころから、毎晩抗ヒスタミンを飲み始めます。第1世代という眠くなりやすいものでも、寝る前に飲むならOKです。

ここ数年は、この作戦で乗り切っていますが、今年は花粉の量が多いとの予想なので、大丈夫かと不安です。

2011.02.25 Friday 19:55 | comments(0) | trackbacks(0) | 

班会議

 来週、厚生労働科研の班会議があります。

班会議って、小学校の1班、2班・・・みたいでしょう。


研究代表者1名が班長となります。そして、それ以外の班員は分担研究者となります。


冷たい言い方をすると、お金を絆としていて、この班で研究費をいただき、それを分配されているわけです。


今回、最先端・次世代研究支援プログラムに採択いただいて、他の国からの研究費は辞退しなければならないことになっています。
それは今までの研究費のシステムでは、いくつものファンドを併行していただかないといけないため、報告書や支出について煩雑になることから、1本で研究できるようにという新しい方法の試行になっているからです。


ですので、この厚生労働省の班員も今年限りで辞退します。しかし、この班というのは、お金の関係だけでなく、やはり同じ分野で手法やアプローチ(基礎と臨床など)が違う人たちの集団なので、情報交換や共同研究にも結び付くことから、研究費をもらわず班研究には加わる連携研究員の立場で次年度以降も続けるつもりです。

目に見えないものも大切です。
2011.02.24 Thursday 22:03 | comments(0) | trackbacks(0) | 

入試業務

 
今週末は入学試験です。


日本中の受験生は緊張しているでしょう。健康に気をつけて、全力が発揮できますように。



入試委員の先生は学内の教員同士でも分からないようになっています。
試験監督は持ち回りです。受験生の中には教授が試験監督していてびっくりと思っているでしょう。


受験生にとっては、さらにびっくりでしょうが、私が助手をしていた大学では、受験用の机並べや教室間の机の運搬は教員の仕事でした。女性の助手だと力仕事に限界があるから受験業務のために男性を優先的に助手にするようにという呼びかけがあったこともありました。女性で助手の私は、休憩室のお茶くみやお弁当を配膳したりしていました。10年近く前のことなので、今は状況がかわっているかもしれません。

ツイッターのTLには、受験生の写真照合や答案用紙数えなど、本来事務がやる仕事で教員がやる仕事でないという意見がここのところ頻繁にありますが、机はこび、駐車場整理、スリッパ並べ、お茶くみまでもが、博士でもある教員の仕事なのです。
これを文句いわず、たんたんとやる人が良い教員という現状は少し考えてみてほしいです。


私は、1日のことだからと、心の中では色々思っているものの、当時はたんたんとやっていました。大学で教員に気持ち良く研究や教育をさせる方法はもっとあるかもしれませんね。


今、勤務している大学では、教員は入試業務については、ここまでのことはしませんし、事務の方が全てお膳立てしてくださるので、きたときは感動しました。



土日がずっと仕事なので、まとまって仕事している時間がとれず、締め切りにがんがんと追われていて、気持ちがどんよりしています。
2011.02.22 Tuesday 23:08 | comments(0) | trackbacks(0) | 

明日は卒論発表会

 私が勤務している大学では、明日、卒論発表会があります(4年制の卒論と6年制の中間発表)。


1年前のこの日、1期生の3年生が配属されたものの、まだピペットを使うのにおぼつかず、研究室も建築中で、1年後、この5人の学生をここまでやらせることが出来るのだろうか・・・と、不安をもっていました。もちろん、そんなことは学生の前ではみじんも出さずに接してはいましたが。また他の研究室の学生1名も加わり明日計6名の学生が立派に発表してくれる予定です。
私は今日は、最先端次世代研究支援プログラムの説明会で京都大学に行っていたのでこの週末と今日は学生には会っていませんが、今頃少しは緊張しているのかしら。学生自らが色々勉強して、実験のアイデアも出しているので、質問対策もそれほど必要なかったように思います。明日、他の研究室の先生や学生から質問を受けて、また、よい勉強になるでしょう。


大学院に行き、研究を生業としている私たちからすれば、当然ではありますが、卒論はまあ、どんなデータでもOKだからね・・・と、いう面もあります。クスリと笑ってしまうのは、修士の学生が学部生に院生は研究でめちゃくちゃ大変といっていたり、さらに博士の学生がネ申に厳しいといっていたりすると、うーんそこまでは、スタッフ(先生)たちが一丸となって、方針を決めて、決まった年月で卒業できるよう描いているのだけどなあ・・・と、思ったりします。そうでない優秀な方ももちろんいるし、そうでなくとも修士以上の学生には、教えてる、ではなく、共同研究者として相対するべきだと私は思っています。



教員業を長くしていると、つい、忘れてしまいますが、卒論、修論、もちろん博士論文もその学生にとっては一生に1回のことで、それぞれ大きなステップなのです。そのような場面に遭遇させていただけることへの感謝の気持ちを私たち大学の教員は忘れてはいけないと思います。


明日は、皆、がんばるんだよ。
研究機関や医学部の先生と違い、私たち薬学部教員はこのような学部生や修士の大勢の学生との毎年の喜びを分かつことが幸せだと思います。



京都からの帰りのサンダーバードの車窓からです。
小松と金沢の間くらいです。



2011.02.21 Monday 21:51 | comments(0) | trackbacks(0) | 

やばい

 ”先生はやばいです。だから相談があります”


うん?助詞のつかい方がおかしい?


と、思いましたが、このやってきた1年生・・・実は、先生を見込んで、相談があります・・と、いう意味らしい。





私とか同じ年代の人も”それは、やばいなあ”
と、いう言葉をアンオフィシャルに使うことはあります。その意味は、それは良くないなあ・・と、いうことです。



10代の学生は、やばい、をgood と、いう意味でも使うのね。



言葉は変化していって、おもしろいと、思ったことでした。



明日は京大です!!←これも、おかしな日本語かも
2011.02.20 Sunday 22:10 | comments(0) | trackbacks(0) | 

いいたいこといって、おいしいもの食べて、飲んで、ぐっすり寝る

 
その昔、まだ若かりしころ、研究室で、めそめそしていたら (私にもそんな時があった)、先輩から、このようにいわれました。


愚痴を発散する・・・お腹いっぱいになる・・・ぐっすり眠る・・・は、いやなことを忘れる速度を早くするし、自分が考え方を曲げていて、変に考えて落ち込んでいたことに気付いたりします。

研究すること、実験することが面白いと思えるときは、こんなことをする必要はないと思います。
停滞する時期・・・

実験手技は大体のところマスターできて、教授から次々、同じ手技の繰り返しを要求される実験を命じられる (実験も背景が分からずにやっていると、ただの肉体労働だけになります)。ドクターの最初くらいでしょうか。いろんなことが理解不十分なためにおこります。その時は、それこそ、先輩に愚痴をいいながら、食べて、飲んで、寝るべきです。



上からいわれたテーマであるものの、手技を覚え、さらに学会発表、論文第1稿くらいは書き辺りは何とか自分でできるようになる (私の分野だと論文が10報くらい、IF5くらいの論文にファーストはじめてくらいの時・・・・個体差はあるけど、ポスドク2年目くらいかな)

この時期に荒れる理由は2つあります。

1つは、自分的には少しは自分で研究を展開できるように思っているのに、上は、あれこれそれと同じペースでいってきます。さらにたちの悪いことは、上からあれこれいわれる研究の展開が、自分的には、レベルの低いことに感じたりします。この時期ですよね・・ゼミで、”この内容で、よくJBCに載りましたね” ”この程度のデータでJ.Neurosciならラッキーですよね” ”自分がレフリーならこれは、Nature には載せませんよね”などというセリフを口にします。研究室にいる学部生や修士の中には、このような先輩を尊敬していまう輩も出てきます。

2つ目は、自分はこんなにいろんなことができるのに、やりたいことをさせてもらえない、それは金銭的、設備的、学生のレベル、大学の考え方に起因していて、自分には全く原因がない・・と、信じています。

次の停滞期は、
准教授くらいの研究室の中ボス、中間管理職のころ・・・・科研費も基盤Bくらいは普通にとれる、財団系の研究費もそれなりにはとれる、しかし、教授は自分に学生をつけてくれない・・・または、つけてくれて自分のアイデアで実験させて論文もまとめさせ、自分の研究費で投稿までさせている・・・なのに、コレスポンデンスオーサーやラストオーサーは教授にしなければならない・・・・医薬系ではよくあることです、理学系では考えられないことらしいですけど。特許を申請するにも必ず教授の名前をいれなくてはならないし、自分がとった研究費も教授があれこれいってくる・・・・しかもいわゆる雑用はこなさねばならない。
とにかく独立したらこうしよう・・と、思いながら、爪を研ぐしかないです。

こんな状況になると、食べても飲んでも、寝ても楽しくはならないでしょう。
でも、ちょっとはましになるから、とにかく前向きにです。このようなボスは、それなりのネームのある人であることが多いので、吸収できること、使えるコネ等はどんどん取り入れていきましょう。ネームのないボスなら、そんな研究室で准教授になった自分をうらんで、転職、または仕事以外の生きがいをみつけるしかないかもしれません。准教授になることは、独立を視野にいれることだと私は思っています。自分が独立するのに有利なラボを見極めるのは重要です。





いずれにしても、研究室の愚痴をいいながら、食べて、飲んで、ぐっすり寝て、少し気分すっきりして、ちょっと角度を変える、または、こんなこともさせてもらってラッキー、


と、思ってがんばる。


そして、論文が1報通ると、そんなぐちぐち思っていたことはすっきり忘れて、次の実験に勤しめるようになるはず。


この繰り返しが楽しめる人が、研究者むきだと思います。

加えて、私の現状では、実務実習やOSCEだと振り回されている時に、この台詞を唱えます。
”おいしいもの食べて、飲んで、ぐっすり寝る”
2011.02.18 Friday 21:10 | comments(0) | trackbacks(0) | 

修論発表終了後のバカンス

 昨日、修論発表が終わりました。

今の学生はほっておくと、パワーポイントにアニメーションや音声もりだくさんになると思っていたけど、それほど派手だけのスライドなく好感がもてました。


私が勤務している大学では、発表会の前後で副査と面接します。私も今年数名の学生さんの副査をお引き受けしています。明日は朝9時から夕方3時半まで順番に査問面接します。アポをとりにくるとき、全員 “ご都合のよい時間を御指定ください”といってくれたので明日にかためることができました。中には自分の旅行の都合で“OO日にお願いします”と、副査の先生にいった学生がいたようで、やや怒っている先生もいます。


査問は修士認定のための関門なので、皆、それほどはめははずしませんが、その学生の人間性が最もでると私が感じているのは、この後です。2,3日とか1週間くらい旅行に行くのは息抜きも必要でしょう。3月末は引っ越しもあるでしょう。でも、それ以外の約1カ月研究室に出てきて全力で実験する、または論文をまとめる、か否かは、その人の将来を写しているように思います。そこでバカンスに入らず、実験や論文活動した人は、会社にいっても、かなりの確率で残っていっているように思います。社会人になったら遊べないから・・・旅行にお金がいるから・・・と、バカンス&バイト三昧の人は、会社にいってからも”独身のときしか遊べないから” ”若いときしか・・”と、同じようにふるまうように思います。

修論終えてからの1カ月は、修士1年分くらいの価値(手が安定しているので、本当にそれくらいデータがでますし、このころ、やっと、自分で”次はこの実験しよう”と思えるようになります)があると思います。そして、たつ鳥跡をにごさずで、サンプルや試薬のかたづけをきちんとして、後輩や先生へ研究資料等をきちんと残していくかどうかで、その人の人生への臨み方が分かると思いませんか?


先生や研究室に不満があったり、自分は不幸だと思っていたり、色々と思います。それも、よく分かります。でも、大人なのですし、自分の母校、出身教室はここだけなのですから、気持ちよく、お礼をいって挨拶をきちんとして、卒業しましょう。  私の後輩に、”2度とここには来ません”と捨てセリフを残して卒業して、会社に行ってから、プロジェクトの都合で自分の出身教室に内地留学を命じられた人がいます。どこで何がどうなるか分からないので、とにかく、ぶち切れるのは最後の手段としてやめるようにしましょう。大人なのだから。





何の写真?と、思われるかもしれません。
富山で2月にこんな青い空が見れるのは珍しいです。
冬の空はどんより暗いです。もうすぐ春ですね。




2011.02.16 Wednesday 23:57 | comments(0) | trackbacks(0) | 

最先端・次世代研究開発支援プログラムに採択いただきました

 
最先端・次世代研究開発支援プログラムという研究費に昨年5月に応募していました。


この度採択の通知をいただきました。下のURLに公表されています。
http://www8.cao.go.jp/cstp/sentan/jisedai_kettei.html



採択いただいた課題名は、「精神・神経疾患に関連する新規機能分子の生理機能解明と臨床応用への探求」です。
内容は以下のURLの3ページを見てください。
http://www8.cao.go.jp/cstp/sentan/jisedai/kenkyugaiyo_life3.pdf



この研究費は、若い研究者が自分のアイデアで研究できるよう、また女性研究者が子育てで不利にならぬよう、男性は原則45歳以下(医学部などの6年制学部卒業や臨床研修を受けている方などは例外あり)、女性は年齢制限なし・・という資格での応募でした。


私は年齢的には男性だったとしても応募資格ありました。私のように女性であるものの子供なく、パートナーが家事をしている状況だと男性と全く条件は同じなので、46歳超えての応募だったら恐縮してしまっていたかもしれません(でも、たぶん、恐縮しつつも応募しているだろうけど)。


あと地方で研究している人にもチャンスを・・と、すべての県で1件は採択があるようにされています。富山県からも1件です。
今回、地域差を思ったのは東京は77件採択で、一方1件しか採択のない県が過半数あります。人員的なこと、研究バックアップ体制、雇用状況考えると、やはり大きな都市の大きな大学で研究をしていたほうが恵まれていることは事実です。いくらネットが発達したといっても、情報の早さも違います。

しかし、私は、大きな大学で准教授をしているよりも、地方であっても自分の研究室を持って、自分の夢をもってやっていきたい。そのためには、少しでも早く独立したいという気持ちで今の大学にきました。大学側や薬学部の方々のご理解で、スタッフもつけていただき、研究室も準備していただきました。

あとは自分のがんばり次第と思っていたので、立ち上げのこの時期に、このような研究費をいただくことは、物質的に大きな助けになること、さらに、独立してからの研究を軌道にのせ、ジャンンプする大きなきっかけになると思います。


このような政府主導の研究費をいただくことは、国民の税金を使わせていただくのですから、研究成果も求められることになり、ストレスも大きいです。私の研究室のように、やっと初修士が春に誕生する状況では、非常に厳しいです。

実務実習やOSCEだと研究とは遠く離れたことをこなしながら、ずっと研究のことを考える状況を楽しめるからこそ、今の仕事を選んだのだから、全力を尽くそうと思います。


私の研究室のスタッフや学生の皆には、一緒にがんばってもらわないといけないので、ぜひ、よろしくお願いします、という気持ちでいっぱいです。




技術補佐やポスドクで私の研究室に来たいと思ってくださる方がいたらコンタクトしてください。


2011.02.14 Monday 20:22 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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