精神疾患は、生まれたときから決まっている遺伝子と、生まれた後の環境によって発症するという考え方です。
例えば、一卵性双生児では、統合失調症やうつ病に同じように発症する割合は、2卵性より高いです。
しかし、一卵性の2人でも、片方だけしか発症しない場合があります。
マウスの実験で、離乳期に親から離したり、授乳を他のストレインのマウス母親にさせたりすると、それだけで、認知力が下がったり、統合失調症様になったりします。さらに、このマウスに遺伝子改変をくわえて、統合失調症に関連していると考えられている遺伝子を脳で多く発現するようにしておくと、より、少ないストレスで発症します。
今、遺伝子と病気の関係については、GWASというデータベースでかなり大規模に調査されています。しかし、それは、疫学調査で、割合が高い・・と、いうことで、その遺伝子のヒトが必ず病気になるかどうかまでは決まりません(いくつかは、90%以上の確立で発症すると考えられているものもあります)。
自分の遺伝子が、どのような病気になりやすいかを知りたい気もしますが、倫理的に特定の理由がないと許されないことに今のところなっています。患者さんの遺伝子型判定を伴う研究をするときは、倫理員会の承認が必要で、内容によっては遺伝子カウンセラーが対応することになります。
最近、遺伝子テスト(子供のIQ,肥満の種類、OO病へのなりやすさ)が、通販でできるけど、きちんと、そのあたりを説明して、理解しないといけないのでないかな、と、感じることが多いです。
4月から研究室に来ていただいた事務補佐の方が、お庭のお花をもってきてくださいます。ご本人は、間引かねばならない花だから・・・と、いってくださいますが、研究室にお花がある光景は、私もはじめてのことですが、気持ちがやすらいでいいものです。
次は、5年生の学生が薬局実務実習でアロマを勉強してきてくれて、癒しの空間づくりですね・・・
私の研究室は行動薬理をやっているので、マウスが影響を受けないように香水やオーディコロンは禁止ですが、机周りのアロマはいいですね。
素敵でしょう・・
本当にありがとうございます。