少しくらい無愛想だったり、口数が少なかったり、つんけんしていても、結局のところろ 「能力があって、何でもできるから」「あいつは、いいやつだから」と、いってもらえるのは大学生ま
でで、研究室配属以降での生活の大部分や、それ以降の社会に出ての多くは、能力や本質的な人柄を見てもらえる前に、評価をうけがちです。自分の力をきちんと発揮して、周囲に認めてもらうためにも・・私が最近感じていることです
お礼をいう、きちんとあやまる、気をきかせた発言をする、態度に示す・・・・
たぶん、研究室のある部分では、ずいぶん生きていきやすくなるし、本当の実力がつき、周囲が認める就職後5年目くらいまでは、気持ちのよい挨拶、態度、気がきく人に見えること・・・・・は、実質以外のところで、自分の評価を高めるように感じます。それは、私のような若い教員にも共通していることです。
1、廊下で会ったら、”こんにちは””おやすみななさい”と、挨拶を声をだしてする。できれば、笑顔で。
2、ゴミがおちていたら、ひろう。こまっている人がいたら、手伝う。車椅子の方にエレベーターを譲れる学生って、ほとんどいないと感じています。
3、先生や他人に ”ここのところ、直したほうがいいよ” といわれたら、まず、ありがとうございます、と、いってから、自分の意見をいう。ゼミや学会で質問を受けた時は、これが重要。
4、先生や先輩が、大きなものをもっていたり、運んでいたら、かわりましょうか。と、声をかける。先生が箒を持って掃除している時、その上を、またぐ学生や若い方がいると、ちょっとショックです。とにかく、演技ででもいいので、交代します・・・という。
お願いね・・と、いわれたら、気持ちよく引き受ける。
5、自分の研究室だけでなく、あちこちで見るけど、全員で掃除とか、かたづけとか、バーベキューの準備とかしているのに、2,3人だけが座りこんでだべっていたり、スマホしたり・・・けっこう、見ている人は見てるものです。することがないから・・と、座っていないで、とにかく、やっている人の周囲にいて、自分ができることを探すことが重要です。仕事は自分で探すことが重要。本質的な研究や調剤とは関係ないけど、生きていきやすくなります。そんな時に、手をポケットにいれない。腕をくまない。やらない意志をみせているようにとられます。
他大学の方から聞いたけど、教授選考の面接の時に、選考を受けにきた方が、ずっと腕をくんでいたらしい。そのことを聞いてから、私は、部屋で自分1人でいる時以外は、腕をくまない、ポケットに手をいれないことにしようと思っています。若い先生やTAの方、ほら、実習中に腕をくんでいませんか?
6、誰だって失敗はあるんです。遅刻した時、書類の提出が遅れた時・・・とにかく、最初に、「申し訳ございません、今後、気をつけます」と、関係した人にあやまる。ここで重要なのは、上司とか教授とか、トップの人にたいしてだけでなく、待ってもらったり、交代してくれたりした人全てに対して謝ること。後輩や年下の方にも誠実に謝ることができることは、社会をわたっていくのにとっても重要かと。
7、締め切りは厳守する。 修士論文や卒論や博士論文の最終締め切りは、わかっているだろうから、いつまでに、自分が指導を直接受けている先生に提出するのか、それを2,3回なおして、教授にいつまでに提出するのか・・・学生は誰もがはじめてのことなので、気持ちのいきちがいがないように、早めに打ち合わせることが重要です。学生はみてもらう立場なのです。先生の「出ささないわけにはいかない」という気持ちを弄ぶことのないように。
8、若い先生の中には、学生より、自分のほうがずっと能力があると思っていて、卒論や修士論文を誠実に直さず、大きくバツうったり、やぶったりする人もいるようです。悲しいけど、この手のことを学内外でよくききます。そんな時は、すぐに教授に、何を直していいかわからないので、みてください・・と、いいます。ここで重要なのは、バツを打った先生を個人的に非難しないことです。会社でも同じことが結構おこるようです。今の30歳から40歳くらいの方は、氷河期を勝ち残っているので、偉いと思っているような気がします。
8、試薬の準備、調剤の予製、廃液の処理、動物の世話、ごみの処理、自分がしなくてもまわっていってるから大丈夫・・・と、思っている場合は、他の人たちは、きっと、あなたのことを非難しはじめています。自分の中で自分がやるべきこととおもっている分の2倍はすべきです。そして、後輩は、自分がやっている背中をみてくれはしません。自分が2カ月は率先してやって、3カ月目に一緒にやろう・・・といい、1カ月たってから、かわりばんこにやろう・・と、します。ここまでが限界です。お前だけでやれ・・と、すると振り出しにもどります。
9、スマイルです。私は女性で、どうしても、女性特有の体調の波があり、1カ月に2日くらい、自分でも後で思うと信じられないくらい感情的になる時があります。それのとばっちりを受けた方も周囲にはいるでしょうが、スマイルと今後思うことにしています。今までのことは、お許してください。
10、自分の身の回りを整理整頓する。
私も自分の机の上は、乱雑なのですが・・・
クリーンベンチ、プラッテ、流し、大腸菌培養器・・帰宅の前に何もないようにかたづける。動物飼育ラック、CO2インキュベーター、動物実験室。自分が出しぱなっしにしているものがないか。消耗遺品を使いきっていないか・・・
また、あいつか・・・と、なってしまうと、研究室では非常に生きていきにくくなります。
たぶん、会社でも、病院でも、状況は同じだと思います。薬剤部だと、消耗品や採択薬を注文するかは明確になっているから、誰のミスが分かるけどね。
11、ごちそうされたり、論文をみてもらったり、学会発表させてもらったり、論文とおったり、したら、
とにかく、お世話になった人や先生に、「ありがとうございました」「ごちそうさまでした」「先生のおかげです」と、口に出して、はやめにいう。後輩にも「実験手伝ってくれて、ポスター印刷も一緒にやってくれたおかげです」と、皆への気遣いを忘れない。特に論文が受理されると、自分のおかげと思うひとが多いようで・・・・時々、疲労感を感じます。
就職活動や再試験なんかで休む時も行く前ともどってきたときに
「休ませていただき、ありがとうございます」と、いったら、随分感じがいいでしょ。
病気で休んだ時も
「ご心配をおかけしました」
要は、人間は、言語系のコミュニュケーションツールで勝負しているのですから。
会社でも一緒でしょうが、より、シビアだと思います。いくら有給休暇があるとはいっても、突然、休むことは他に迷惑をかけていますから、
「体調管理不足申し訳ございません」が、出てきた時の第1声です。
12、自慢ばなしをしない。
自分の家は、血筋が良いとか、どれほど、お金持ちかと実家の話しをする (家の事情で休みたい・・なら、それだけいえばいいのに、一族郎党にどれほど偉い人がいて・・・と、語られてもねえ)。30歳から40歳くらいの方で、留学先や前にいたラボの自慢をいつもする人がいて、この人って、今を生きていないのかなあ・・と、感じることがあります。あと、助教やポスドクの人に多いが、OO先生のところでは。XX先生のところでは・・・と、自分が今までにいたラボのことを連発するのも、TPOをわきまえたほうがいいです。同じで、私たち教員も、学生にむかって、他の学生との比較や年の学生との比較はしないように気をつけています。
13、前にもいったけど、自分から、忙しいとはいわない
あれもこれもとできません。僕だって忙しいんですからね。
と、いってしまったら、全てのチャンスはこなくなります。周囲を不愉快にさせます。
これって、上の立場の者からみると、なら、おしゃべりもネットサーフィンもやめてほしいなあ・・と、思うしね。別に、研究室にマンガがあったり、新聞を読んでいても、とくに何も思わない私ですが、忙しいから、あれもできない、これもできない、で、どうしてもの締め切りまで落とされると、やはり、心中、穏やかにはいれなくなりますねえ。会社じゃ、考えられないことでしょうが、研究室で快適に過ごすコツでしょう。
今、こちらの作業が優先だと思っていましたが・・・・こちらを先にしたほうがいいでしょうか。と、いうべきでしょう。
ありがとう。と、いって、スマイル・・来年の私の抱負です。
9のような生理的に体調の波が悪い時に、いろんな用事がくると、よくない言動をして、自分自分が生きていきにくくしているような気がします。
来年は改めます。
助手をしていた研究室の教授にいただいた加賀の蒔絵です。