ジェンダーバリアの前回の記事に以下の4つのコメントをいただきました。
おそらく4名とも女性で、異なる方だとおもいます。
男性研究者でも、家庭崩壊していることを当然、当たり前のようにいい、そして、子供の入学式や運動会で休む若い男性研究者を非難する男性シニア研究者人もいますし、男女はそれほど関係ないのかな、って、思うことも多いです。1年近く前から日程もわかっていたイベントなのに、自分の教室のスタッフが、『子供の誕生日祝いで両方の両親が来るから休みます』1、2日前にいうわれると、えっーと、思う自分に対し、男女関係なく『子供が熱を出したので休みます』なら、まあ、仕方ないか・・と、思える自分もいます。結果としては、スタッフにとっては職責があるところを休むことは同じですし、後者のほうが、ドタキャン感は強いにもかかわらず、前者のほうが早くから調整できた分、カチン感は高いです。人間、って、しょせん心の動物ですからね。
今までで、最高の男女差別誘導発言は・・他大学の薬理学の教授からです。自分の教室から修士課程に女子学生が3名行くといっているとのころ。私に、『女性が大学院に行ってもいいことはないから、修士に行かないでほしいと、諭してほしい』と、呼び出されたことでしょうかね。私は、その時は、すでに教授だったし、いくつかの学会賞もいただいていたし・・・女性の幸せは、子供と結婚といってしまったら、かえって、OOハラと私がいわれてしまいます。この時は、自分がやりたいようにやって、時間がすぎて、やりたいことがかわれば、また、考えればいいんじゃない・・と、学生へいってしまったので、まったく要請に答えることができなかったです。
シニア男性教授が、私には、『OO長のいうことを聞けないのか』、ご自分が勝手に誤解しているように思えるのに『私は、全部やめる、どうでもいい、何もしない』などと、私には暴力的な言葉を投げつけるくせに、同世代の男性教授には、こんなことをいわないのをみていると、女性だからが故にストレス発散されているんだな・・と、感じます。ストレス発散されている間に、論文も書かねばならないし、研究費もとらねばならないしは、男女差はないのですけどね。
鬼パン・・・大切なことは、いちいち、怒らないことだと、思います。
ここからが、4名の方のコメントです。
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最近では、「受け取る側がどう受けとるか」が、パワハラ、セクハラ、アカハラの定義なんてことも言われてきており、ジェンダーバリアも少なくなってきているのでしょうか?
私は富山ではありませんが、大学に勤める女性としてまだまだ先生が例に挙げられているような出来事を今でも良く体験します。分かる分かる〜って思っちゃいました。
相談委員会など多くの大学で発足されていますが、私自身が相談を利用した時の印象では、結局は言われた方が悪い、そんなことも我慢できないのかって結論になることが多い様な気がしています。
政治の世界でも、議会で男性議員から女性議員に向けて「早く結婚した方がいいんじゃないか」なんてヤジ?発言が問題視されるニュースもありました。
あのニュースの話題で職場の人同士雑談になった際、「これが何でセクハラになるの?セクハラとは言いすぎじゃないの?。女性が35歳にもなって結婚していなければ、言われても当たり前でしょ。歳とったら子供産めなくなるし。」と考える人は、男性だけでなく女性の中にも何人かいました。多数決が必ずしも正しいとは限らないと思うのですが・・・
弱肉強食、ジェンダーバリアがあるのは人間も生物である以上自然生理現象として受け止めるしかないのでしょうか?
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県民性ってあるにはあると思いますが、富山だけが突出してというんではない気がします。
他のところもそんな出来事しょっちゅうです。
研究者や研究を取り巻く環境下では、男性のみならず、女性でも自分よりも下の位置(ポジションや肩書きだけでなくて・・・今流行りのマウンティングです)にいる人を見下す感じの態度の人多いです。
今の時代だったら十分パワハラ、セクハラの定義に属しますね。
でも、制度が出来ても、実際にはその後のことなど考えると・・・相談もしにくく、結局我慢するのは蔑視された方だけ。
弱肉強食が自然の摂理かもしれません、いい人では研究者でやっていけないというお話を以前拝見しましたが、その通りかもしれません。
ノーベル賞を取った有名な○○先生も自分の実験ができないと言って、わざと人が実験している実験台の上の物をまさにちゃぶ台返しのように下に落として、成功したとかなんとかって噂はよく耳にしますし・・・
研究だけでなく、倫理的にも常識的な研究者が多くなる社会になって欲しいです。
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そうそう、私も博士に進みたいと男性教授に言ったら、嫁にいけなくなるだの、歳とって産めなくなる手遅れになっても知らないと言われ、進学拒否られた〜でも別のラボで博士号取ってやった!!!確かにその間に彼氏も出来ず、一夜限りの・・・も無く子供も産めなかったのでその通りになっちゃった。あーあ。別のラボの同期の女性は女性教授から学生のうちに出産した方が楽って話を実行し、結婚も出産も学位もすべてゲットし順風満帆で羨ましい。社会人としてラボを見渡すと女性で教授など活躍できている人って結婚も出産も研究も何もかもトリプルで両立できている自信からか男性よりも優っている意識が強く、若くない独身の女性には男性以上に厳しいかもです。
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私東京のとある職場で研究をしている女性なのですが、いい歳して独身なのです。実家から通勤できてしまう職場なので実家に居住です。男性の事務員や上司の教授など外部資金がとれると、一緒に喜んでくれたり、逆に当たり前だとしてもらえますが、女性の方で既婚、子持ちの方からの嫌味が激しいです。私たちは家事も子育てもやってその上で研究もできているのだからエライのだと・・・独身、しかも子なしで実家に居住は研究だけなのだから劣っているのだと・・・一人暮らしでも家事もしない人も多いと思いのですが自立していると・・・早く一人暮らししないと、結婚しないと、ああいう風になっちゃう悪い女性のロールモデルの見本として学生や営業に来た若い女性に紹介されてしまいます。出産の生物的リミットも承知していますが、痴漢と子作りするわけにもいかず・・・好きで結婚しない訳でもなく、実家居住だからといって家事をしていない訳でもないし、金銭的にはむしろ親を扶養家族として養っているのですが・・・東京の方がある意味ジェンダーバリアが存在しているような気がします。面倒なのでセクハラで訴えたりしませんが、毎日職場に行くのが憂鬱です。