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新しい向精神病薬をつくるために

20〜23日での東京出張は、PPPというのに行ってました。

これは、CINP向精神薬サミットともいい、私が活動している学会の1つである日本神経精神薬理学会の国際本体が運営しているものです。アカデミアと企業と政府が一体になって、向精神薬をつくっていこうというものです。

http://www.sankei.com/life/news/150421/lif1504210025-n1.html

新聞にも掲載されました









病気発症自体の原因がわかっていないところ、動物で、近いモデルをつくって、それで試してみる。動物で、現在の法的なところがクリアできたら、臨床研究へ・・・やはり、患者の診断をする医師、病域のメカを考えている研究者、患者に効果のある化合物を考える企業・・・今まではそれぞれで研究をしていたのを、協力体制ですすめていこう・・というものです。ちょうど、AMEDも今年、たちあがったので、日本発の薬を・・です。




今回は、東京医科歯科大学で実施されたのですが、東京駅からのアクセス、そして御茶ノ水駅からのアクセスと、こんなに便利なところもあるのだな・・と、思ってしまう場所でした。さらに、大学の横に東京ガーデンパレスホテルがあり、そこからの風景もすてきでした。



 
2015.04.26 Sunday 14:01 | comments(2) | trackbacks(0) | 

定年後の趣味

定年退職記念にいただいたCDには、論文業績と、天体写真がはいっていました。


私のPCのデスクトップを、その写真にしました。土星だけでなく、3分ごとにいれかわっていくスライドショーです。


http://hobbypage-furukawa.blogspot.jp/←天体のブログです


無趣味な私は、これから、なにをしようかしら。

 
2015.04.25 Saturday 17:29 | comments(0) | trackbacks(0) | 

退職パーティー

先週、岐阜へ、助手だったときの、教授の退職パーティーに行ってきました。



この先生方のおかげもあって、私は今があります。サイエンスをすること、一歩、一歩歩んでいくことを教えていただきました。

まったく良い部下ではなかったこと反省しきりです。自分で自分のことをするタイプの先生ですので、私が出張届けを出したり、報告書を書いたり、と、秘書的な動きをするのは、本当は好ましくなかったのかもしれないなあ・・と、今更思います。


この先生から博士授与された方からの祝辞で
『大学を休まれることなく、健康で毎日大学にいらっしゃってた、その秘訣を教えて欲しい』
と、いってられる方があり、大学教員をしている立場として、この祝辞に納得しました。とにかく、教授や教員が、元気で、毎日、微笑んでいるというのは、とっても重要な研究室アクティベートのファクターだと思います。

他大学院を卒業した私をご採用くださり、じゃじゃ馬な私を、それとなくおさめてくださり、留学中に急遽帰国し、准教授として他大学に転出するというアクロバテッィクなことを許してください、ありがとうございます。おかげさまで今も何とか研究を続けています。

真実に向き合うこと、研究者として足跡を残さねばならないことを教えていただきました。

長い間、おつかれさまでした。

今後も、同窓生皆で集まればいいな、と、強く感じました。本来なら、元職員の私とかが、同窓会をしなければならなかったんだろうな・・と、反省しきりです。
2015.04.25 Saturday 17:25 | comments(0) | trackbacks(0) | 

北陸新幹線と、ライフバランス

[ 富山 ]
ジェンダーバリアのことを書いたけど、多くの方から、コメントをいただき、ありがとうございます。

皆様のコメントを公開にしましたが、ちぃさんからいただいたコメントは、もしかしたら、個人を特定されるかも?と、思ったので、非公開にしています。きっと、これから、いいことあると思います。


50歳を直前になって思っていることとして、人は自分が持たないものを羨ましいと思い勝ちということです。

詳細は書きませんが、私は、子供がいません。今の年齢になって、子供を持たない人生に後悔も感じますが、もし、子供がいたら、きっと、教授にはなっていず、子供のせいで・・と、思っていると思います。きっと、今が一番、私にとってベストの選択だったのだと思います。

私の知人で、アメリカで夫婦ともどもで研究者をやってる方がいます。旦那さんのほうは、PIになったところ、奥さんのほうもチャンスはあったようだけど出産のタイミングと重なったこともあって半独立みたいな感じのようです。子供さん2名の保育費が35万円を超えていて、お母さんのほうのサラリーは、すべて、それで飛んでいるとのことでした。でも、朝8時から夜9時まで預かってくれる保育園が、施設内にあることを感謝されていました。研究者をやるということは、お金のことに限らず、それくらいの気迫が必要なのだと思います。でないと、アカデミアへのポジションを望みながら、なれなかった人や、辞めざる得なかった方に申し訳ないと思うところです。薬学部は、薬剤師免許を持った研究者が多く、サラリーの高い製薬企業での知人も多いので、愚痴が他学部より多いのかもしれませんが、研究者って、自己表現ができる仕事のひとつで、いいものだと思うのです。




富山の皆様、北陸新幹線には、何度か乗られましたか??
富山発6時19分が、東京8時32分着が、東京出張のデフォルトとなってしまい、これに乗るためには、5時起床が必要で、週に2度あると、眩暈を感じます。やはり、ライフバランスでしょうか。

恐ろしいことに、ゴールデンウィークまでに東京出張日帰りが4回もあるのが、つらい・・。
2015.04.16 Thursday 22:00 | comments(4) | trackbacks(0) | 

女性が研究やっていくって、いろいろ、みんな感じているのね・・

ジェンダーバリアの前回の記事に以下の4つのコメントをいただきました。
おそらく4名とも女性で、異なる方だとおもいます。

男性研究者でも、家庭崩壊していることを当然、当たり前のようにいい、そして、子供の入学式や運動会で休む若い男性研究者を非難する男性シニア研究者人もいますし、男女はそれほど関係ないのかな、って、思うことも多いです。1年近く前から日程もわかっていたイベントなのに、自分の教室のスタッフが、『子供の誕生日祝いで両方の両親が来るから休みます』1、2日前にいうわれると、えっーと、思う自分に対し、男女関係なく『子供が熱を出したので休みます』なら、まあ、仕方ないか・・と、思える自分もいます。結果としては、スタッフにとっては職責があるところを休むことは同じですし、後者のほうが、ドタキャン感は強いにもかかわらず、前者のほうが早くから調整できた分、カチン感は高いです。人間、って、しょせん心の動物ですからね。

今までで、最高の男女差別誘導発言は・・他大学の薬理学の教授からです。自分の教室から修士課程に女子学生が3名行くといっているとのころ。私に、『女性が大学院に行ってもいいことはないから、修士に行かないでほしいと、諭してほしい』と、呼び出されたことでしょうかね。私は、その時は、すでに教授だったし、いくつかの学会賞もいただいていたし・・・女性の幸せは、子供と結婚といってしまったら、かえって、OOハラと私がいわれてしまいます。この時は、自分がやりたいようにやって、時間がすぎて、やりたいことがかわれば、また、考えればいいんじゃない・・と、学生へいってしまったので、まったく要請に答えることができなかったです。


シニア男性教授が、私には、『OO長のいうことを聞けないのか』、ご自分が勝手に誤解しているように思えるのに『私は、全部やめる、どうでもいい、何もしない』などと、私には暴力的な言葉を投げつけるくせに、同世代の男性教授には、こんなことをいわないのをみていると、女性だからが故にストレス発散されているんだな・・と、感じます。ストレス発散されている間に、論文も書かねばならないし、研究費もとらねばならないしは、男女差はないのですけどね。


鬼パン・・・大切なことは、いちいち、怒らないことだと、思います。

ここからが、4名の方のコメントです。
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最近では、「受け取る側がどう受けとるか」が、パワハラ、セクハラ、アカハラの定義なんてことも言われてきており、ジェンダーバリアも少なくなってきているのでしょうか?
私は富山ではありませんが、大学に勤める女性としてまだまだ先生が例に挙げられているような出来事を今でも良く体験します。分かる分かる〜って思っちゃいました。
相談委員会など多くの大学で発足されていますが、私自身が相談を利用した時の印象では、結局は言われた方が悪い、そんなことも我慢できないのかって結論になることが多い様な気がしています。
政治の世界でも、議会で男性議員から女性議員に向けて「早く結婚した方がいいんじゃないか」なんてヤジ?発言が問題視されるニュースもありました。
あのニュースの話題で職場の人同士雑談になった際、「これが何でセクハラになるの?セクハラとは言いすぎじゃないの?。女性が35歳にもなって結婚していなければ、言われても当たり前でしょ。歳とったら子供産めなくなるし。」と考える人は、男性だけでなく女性の中にも何人かいました。多数決が必ずしも正しいとは限らないと思うのですが・・・
弱肉強食、ジェンダーバリアがあるのは人間も生物である以上自然生理現象として受け止めるしかないのでしょうか?

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県民性ってあるにはあると思いますが、富山だけが突出してというんではない気がします。
他のところもそんな出来事しょっちゅうです。
研究者や研究を取り巻く環境下では、男性のみならず、女性でも自分よりも下の位置(ポジションや肩書きだけでなくて・・・今流行りのマウンティングです)にいる人を見下す感じの態度の人多いです。
今の時代だったら十分パワハラ、セクハラの定義に属しますね。
でも、制度が出来ても、実際にはその後のことなど考えると・・・相談もしにくく、結局我慢するのは蔑視された方だけ。
弱肉強食が自然の摂理かもしれません、いい人では研究者でやっていけないというお話を以前拝見しましたが、その通りかもしれません。
ノーベル賞を取った有名な○○先生も自分の実験ができないと言って、わざと人が実験している実験台の上の物をまさにちゃぶ台返しのように下に落として、成功したとかなんとかって噂はよく耳にしますし・・・
研究だけでなく、倫理的にも常識的な研究者が多くなる社会になって欲しいです。



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そうそう、私も博士に進みたいと男性教授に言ったら、嫁にいけなくなるだの、歳とって産めなくなる手遅れになっても知らないと言われ、進学拒否られた〜でも別のラボで博士号取ってやった!!!確かにその間に彼氏も出来ず、一夜限りの・・・も無く子供も産めなかったのでその通りになっちゃった。あーあ。別のラボの同期の女性は女性教授から学生のうちに出産した方が楽って話を実行し、結婚も出産も学位もすべてゲットし順風満帆で羨ましい。社会人としてラボを見渡すと女性で教授など活躍できている人って結婚も出産も研究も何もかもトリプルで両立できている自信からか男性よりも優っている意識が強く、若くない独身の女性には男性以上に厳しいかもです。

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私東京のとある職場で研究をしている女性なのですが、いい歳して独身なのです。実家から通勤できてしまう職場なので実家に居住です。男性の事務員や上司の教授など外部資金がとれると、一緒に喜んでくれたり、逆に当たり前だとしてもらえますが、女性の方で既婚、子持ちの方からの嫌味が激しいです。私たちは家事も子育てもやってその上で研究もできているのだからエライのだと・・・独身、しかも子なしで実家に居住は研究だけなのだから劣っているのだと・・・一人暮らしでも家事もしない人も多いと思いのですが自立していると・・・早く一人暮らししないと、結婚しないと、ああいう風になっちゃう悪い女性のロールモデルの見本として学生や営業に来た若い女性に紹介されてしまいます。出産の生物的リミットも承知していますが、痴漢と子作りするわけにもいかず・・・好きで結婚しない訳でもなく、実家居住だからといって家事をしていない訳でもないし、金銭的にはむしろ親を扶養家族として養っているのですが・・・東京の方がある意味ジェンダーバリアが存在しているような気がします。面倒なのでセクハラで訴えたりしませんが、毎日職場に行くのが憂鬱です。
2015.04.13 Monday 19:49 | comments(2) | trackbacks(0) | 

ジェンダーバリア

[ 富山 ]
富山にきて、すでに5年以上たち、富山県民になっている今だからいえることですが、私が富山へ赴任することが決まった折に、北陸地域出身で当時、名古屋にいた私の知人複数名が、『富山は、女性蔑視の県民性があるから、女性が教授で着任するのは、難しいと思うよ』との意見をくださいました。

着任当初に、そのコメントが頭をよぎったことがあります。とある書類を事務担当者に提出して、修正点があるので、取りにきてください・・と、いわれました。ところが、他の男性教授に対しては同じ事務担当者が、それぞれの教授室へ持っていっているのを見た時に、そんなものかなあ・・と、思ったことがありました。ある事務の方へ、あの書類はどこにありますか?と、尋ねたら、新聞を読みながら、今忙しいから、知らない・・・と、いわれたのも、女性だからなのか、私の人徳のなさなのか・・と、思ったこともありました。

他学部の教員へ、『共同研究をお願いしたく、相談があります・・』と、メールでアポをとってから、会いにいったら、研究の相談に秘書さんを寄越すのは、おかしいと、激怒されたことがあります。これは、女性差別というより、事務補佐の方のほとんどが女性だからだと思います。


見えないジェンダーバリアだと思うのは、事務職や教員が定年以外で退職する時、旦那さんの転勤についていくために奥さんが辞めるのは、何もコメントしないのに、逆の時は、なんで??という人が多いのは、気になる時がありました。男女差別というより、多様性を認める社会が、これからは、必要なんだろうな・・と、思っているこのごろです。
他の大学で、『女の子が、30歳にもなって遅くまで研究室で仕事していて、お父さんとお母さんが悲しむから、早く嫁に行け』と、事務局長にいわれたり、科研費をとると『女の子でも、科研費がとれるって、日本も終わりだな』と、いわれた経験もあるので、外部資金がとれると、一緒に喜んでくれたり、逆に当たり前・・と、して扱ってくれる、この大学は女性が比較的やっていきやすい大学だと思っています。

と、言うことで、今の富山は特に女性が生きていきにくい県ではないと、5年住んでみて感じています。



3月に巣立った方の卒業記念品の一部




ネスルTという紅茶をいれるマシーンをある方からいただきました。
紅茶のおいしさを再発見しました





 
2015.04.07 Tuesday 21:42 | comments(4) | trackbacks(0) | 
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