日本全国、今年は雪のふることが多いようです。富山も私が着任以来、こんなに雪が振る日が続くのは、はじめてかもしれません。
雪が幻想的に見えるかも。
昨日、博士課程の学生の研究業績発表会がありました。今までにも、私が指導教員となって学位を取得された方は4名いますが、今回の申請者は3年生の12月に私の研究室に配属されてきて、私の教室で育った方です。投稿して公表された論文をみてくだされば、近い分野の同業者であれば、分かっていただけると思いますが、ものすごい量の実験をしていますし、1日2回の投与を1カ月などという体力勝負的な内容もあり、微細構造の検出のような繊細なところもありです。何より、遺伝子組換えマウスを使っていて、それを、自分で交配し、繁殖して、使用してですので、動物の都合に振り回されるところもありです。大規模な研究室で、動物の準備までは施設の方やラボテクがしてくれるところと比べると倍近くは、時間と手間をとられる感じです。論文も全て自分で書いたし、リバイス実験も自分でしましたし、コメントの作成や投稿に付随する書類も自分で準備しました。研究室によっては、論文は先生が書いてくれる、とか、第1稿は、自分で書いたつもりでいても、先生が修正し、追加実験をして、知らない間に論文公表されていたという場合もあるようで、そのような研究室の学生が羨ましいと愚痴っていたときもありましたが、今回の学位申請に使用した2報の筆頭著者の論文は胸をはって、彼の論文です。まだ、これから、学位論文の提出の可否、審査とありますが、教授としての区切りを1つむかえつつあるように感じています。
毎年、大勢の博士を誕生させている教授も、最初は1人の博士の誕生だったと思い、教授としては、1つのおおきなイベントの最中です。