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管理者のこと

現在、国立大学薬学部で研究室を運営中。精神・神経薬理を専門としています。薬学部が6年制となり、新たなカリキュラムの実施を担当しています。薬学部で、教育と研究の両立は可能と信じて毎日を過ごしています。大学で繰り広げられていることを一般の方にお知らせしたり、神経・精神の研究や薬剤師に興味のある方に情報提供したいです。

私への連絡

プログを読まれて、私にコンタクトしたいと思っていただいた方は、コメント欄にメールアドレスをお書きの上、連絡ください。コメントは私が承認しないと公開されないようにしていますので、メールアドレスや個人的なことが書かれていた場合は公開しませんが、文中にその旨、お書きいただけると助かります。 共同研究、大学院入学(薬学部以外の卒業生、薬学部6年制・4年制卒業生、大歓迎です)のご相談も随時、お受けしています。

みんなに見ていただきたいので。よければクリックしてください。

2011.06.30 Thursday

学位の意味-27日の記事を削除した理由

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     ブログをはじめて1年以上で、はじめて記事をまるまる削除しました。


    27日に”学位の意味”として載せたものを削除しました。


    内容は、他人の学位論文を書いたことがある・・と、いうことでした。
    貢献度は別にして、別人が筆頭著者の論文を書くことが私の周囲ではよくあるので、それが学位論文になることは珍しいことでない、と、認識していましたが、分野が違うと誤解を生むと思い削除しました。


    薬学のある分野では、誰が実験して誰が論文書いても筆頭は教授ということをいう人が多い分野もあります。また、ある研究室は博士課程も含めて一切大学院生には論文を書かさないというところもあります。このような研究室は、学生にはひたすら実験をさせて教員が論文を書きます。


    私のような生物系、薬理系、医療系では、1から最後までひとつのプロジェクトを1人でやりとおすことはないので(抗体をつくる、ベクターをつくる、遺伝子組み換えマウスをつくる・・)、どのタイミングで実験にかかわった人が論文を書く、あるいは筆頭著者になるかは、教授のさいはいである部分もあります。



    また、コメントいただいたのは、『学位取得後、学者にならないならよい』の意味です。1つの考え方は、学位取得の時の能力を評価するから、その後のことは考慮しないというのもあります。優秀な大学院生が、大手企業の研究職で就職して、企業では求められているものが異なることから、まったく論文を書かないで50歳くらいまでいってしまうこともあります。これは、修了後は、研究活動していない、と、いっていいのかどうかも疑問です。いってはいけないと思います。


    論文博士は、旦那さんが優秀な研究者なら、その奥さんが専業主婦していても取得できると揶揄する人もいます。

    論文さえあれば、その人のポテンシャルを評価せずに、学位授与してしまう現状のシステムのこともあります。もっと、きちんと私たち大学教員が人物を評価しなければならないのでしょう。



    削除した記事にのせていたスムージーです。おいしいけど、ちょっと高い。180円です。

    2011.06.15 Wednesday

    はじめての学会発表

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       私がはじめて学会発表したのは、修士1年の春の薬理学会です。


      それは、それは、緊張しました。ポスター発表でしたが、このブログでも書いたように私が修士を過ごした研究室では、大学院生は私1人でしたので、具合がわからずにいました。今はちがいますが、当時は、薬理学会は英語で抄録を書きました。指導者の教授からは、”ポスターは普通は英語だよ”と、いわれ、抄録も英語だから、そんなものか・・と、私は、思い、さらに研究室でまわりにいた人たちも専門がちがったので(多くは薬剤学を専門にしていました)、”そっか、薬理学会って、英語なんだね・・”、と、私のことを憐れむようにみていたわけです。

      今のようにカラープリンターもなく、大型プリンターもないので、いったんA4に白黒印刷したものを、拡大コピーし、さらに色画用紙にはって・・・それだけで1日がかりの仕事でした。そんなことよりも、英語でポスターを作るのに、先生に10回以上みてもらい・・・。学会当日は、すでに限界を超えて、へろへろになっていました。考えてもみてください。M1が英語を作る苦労を。

      忘れもしません。会場は神戸のポートアイランドでした。アッとびっくり、会場のポスターは、日本語です。英語は留学生のポスターだけです。自分のは英語・・・とほほでした。一瞬にして脱力です。

      その研究内容は、 J. Neural Transm. (Gen. Sect.), 93, 37-46 (1993)にのっています。今、思うと、こんなことをしていたのだなあ・・と、こそばく思います。


      ポスター発表って、今の学生とか30歳代くらいまでの方は、大型プリンターで印刷する、または、持っていくのが大変だから、カラーでA4で印刷してもっていく・・のどちらかだと思っているでしょうが、私が修士のときくらいまでは、ドットリングという、グラフを手で書く手法がおこなわれていました。これは、製図のように精密なT型定規で、インクで原稿を書いていくものです。これを、さらに写真撮影して、それを原図にします。(この説明だと、分からないかなあ・・・研究室の45歳以上のヒトにお聞きください)。元来、不器用な私・・もし、ドットリングがずっと必要だったら、おそらく研究者を途中であきらめていたでしょう。


      さらに、手書きのポスターという人もちらほらいました。私が、驚いたのは、墨で筆書きのポスターです。このポスター、決して文学部の学会でなく、神経何とかの学会でした。


      はじめての学会では、丸襟で金ボタンの紺色のシャネル型スーツをきて、黒とシルバーのコンビの5cmハイヒールでした。学会のたびに、何を着よう・・と、思っていましたが、今の学生は黒のスーツで、楽しみがないですよね。紺色のジャケットに、紺色に白い小さい水玉のひざ上プリーツスカートっていうのもありました。そうそう、はじめて学会で、ヒールを折ったのは、ここだけの話しです。


      はじめての口頭発表、はじめての国際学会、はじめての英語口頭発表、はじめてのシンポジウムは、次の機会に・・



      最近研究室でも、自宅寝室でも、ハエが飛んでいて、困っています。外になかなか出てくれないときは、これです。






      2011.06.02 Thursday

      遺伝子操作

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        事務補佐の方がかざってくださっているお花です。
        これよく見ると、花弁6枚のうち2枚が赤で、4枚がピンクです。
        このようなコンディショナル遺伝子組み換えって、どうやってやるのだろう。
        植物のことは、ぜんぜんわかりません。
        薬学は生薬学という分野があり、植物のことも少しは勉強するのですが、いつものことながら不勉強でごめんなさい。




        お花のことは置いておいても、私も含めて学内至るところで、遺伝子組み換えが行われています。
        一般の方は、遺伝子組み換え、って、クローン人間を作るイメージがあって、怖いと感じてられるかもしれません。私の周囲では、大腸菌の中、培養細胞でしか遺伝子が活動しないもの。中には生きているマウスの脳で働く組み換え遺伝子もありますし、マウス全体の遺伝子を組み換える場合もあります。

        そうやって、生体内の1分子の働きを調べています。
        遺伝子組み換えに興味がある方は一度、見にきてください。
        私の研究室は、分子生物を専門にしていないのですが、そんな技術がごく普通に使われています。科学の進歩って、すごいものです。






        2011.05.29 Sunday

        研究室の改装工事・・

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           朝8時半から研究室にきています。


          書類仕事が色々とあること、講義の準備もあるのですが、一番の目的は、昨日、本日と研究室の改装工事があるので、在室しています。


          他のスタッフと立会いについて、当番を割り振りしていなかったのですが、他の教員が本日は来ていないので、私が来ておいてよかったです。


          今回の工事は、動物実験を実施するために、より正確なデータを出す、他の研究室に迷惑をかけない、動物の愛護の観点から、そして学生の安全確保の観点から、環境整備を目的としています。


          このような研究室内の整備、改装も各研究室がそれぞれ行います。大学の施設係の事務職の方と何度も打ち合わせをして、さらに費用も研究室持ちです。


          こんな費用も研究室がそれぞれ負担しているって、学生は知らないだろうな。
          ちなみに、今度、窓に網戸いれるけど、それも、研究室負担で、1枚2万7000円です。

          昨日、本日の改装は、壁を新たに作ったり、そのためにエアコンを新設したり、ダクトを屋上まで通したので、ここには書けないようなすごい金額がかかりそうです(少なくとも、私の感覚で、です。)。私もびっくりしましたが、上に書いたようにより良い環境で研究活動を行うためにがんばりました。


          これで、今よりよい研究を実施していけます。

          それぞれの研究室の状況以外でも、
          この大学は、共同使用できる研究センター(動物実験、遺伝子、RI)や図書館は薬学部としては随分充実していて、私たちのような生物系の研究者にとっては、大変良い環境を提供されていると思います。

          学生は、ここしか知らないと、当たり前と思っているかもしれないけど、研究しやすい環境の提供を受けていると思います。それは、教員も同じで、教授の私もそう思うし、助教や准教授も随分恵まれていると感じています。



          研究室にかざっていただいているお花です。









          いやあ、癒されます。

          2011.05.25 Wednesday

          最先端・次世代研究支援プログラムの情報発信用ブログを立ち上げました

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             こころの病気を探究する・・・・というタイトルのブログをタイトルのブログを立ち上げました。



            もちろん所属大学のWebサイトはあるのですが、Webはこまめに内容を入れ替えるのが大変なので、毎日でも情報発信できるブログを作りました。
            (実は、大学の研究室Webは私のパートナーが作成・管理しているので、私は内容の更新が自分では出来ないのよ・・とほほ)


            国民の税金を使わせていただき研究しているのですから、その内容、購入した機械、参加した学会の紹介を通じて、研究を身近に感じていただければと思っています。


            さらに、『こころの病気』の研究を行い、まだ分かっていないことを解き明かし、人類のお役に立っていきたいです。


            これからは、研究関連はそちらのブログに集約して、こちらのブログは、薬学部のこと、研究室のおもしろいこと、実務実習や共用試験、富山のおいしいもの、たまに、愚痴・・・を書いていきます。
            学生にとっては、先生が普段何を考え、何をしているかも興味あるでしょうし、また一般の方や中高生には、薬学部の先生をもっと身近に感じていただけるよう、これからも、記事を書いていきます。

            どうぞ、これからも、よろしくお願いします。



            いきなり食べ物ですが、昨日の東京出張の時に食べた駅弁です。
            越後湯沢の駅で買った いくら弁当です。
            駅弁は、ご飯が堅いので、あまり好きでないのですが、これは、おいしかったです。
            いくらもだけど、たらこもおいしかったです。某東海道新幹線の駅で買った いくら弁当が恐ろしくまずかったので、これも期待していなかったのですが、これはよいです。1000円ですが、私は、これだけではお腹いっぱいにならないかな。





            それと、淡路島の学会のレセプションでの、淡路人形浄瑠璃です。


            日本の伝統芸能の技はすばらしいと思います。
            また、日本語解説を英語に訳してられたのですが、そっか、英語でそういうのかあ・・・と、勉強になりました。


            2011.05.24 Tuesday

            研究成果の発信 大学の先生は何やってるの?

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               小学校の先生から、出前授業について、問い合わせをいただきました。



              薬学の先生は薬のことを何でも知っているという前提でいらっしゃるので、冷や汗です。
              そういえば、高校の時に化学を習った先生も、薬学部に進学したら、化学のこと何でも勉強するといってられたような・・・


              小学校で薬学部の先生がお話しする定番は、鉄剤と緑茶の話しと、沈殿を見せることなのですが、これも、実際的でないので、気がすすみません。  あっ、実際的でないというのは、鉄剤を緑茶で飲むことをすすめないけど、決して0にはならないし、ドクターの多くも大丈夫といっているというような範囲です。


              私の専門分野として、マウスの気持ちをはかる方法あたりで・・と、思っています
              マウスとラットとネズミとモルモットは何がちがうか、自分も22歳まで知らなかったので、これも手ごわいかも。


              このように自分の次の世代に自分知識や情報を伝えること以外にも税金で研究させていただいていますので、研究者には、一般の国民への情報発信の義務があります。



              大学の研究室のHPが最も一般的です。
              私も自分の研究室のHPに研究成果を掲載しています。

              国から研究費をいただいた時は、所属研究機関が情報発信の義務を負います。
              そのことを事務の方に尋ねました。個人でブログやツイッターで情報発信するようにとのことです。大学が研究者をサポートする体制は、どのような基準で決まっているのだろうと、改めて思いました。大学ごとの判断のようです。


              いずれにしても、このブログ以外に、自分個人で研究内容の情報発信のためのブログを立ち上げなければなりません・・・・・・立ち上げたら、このブログでも紹介するので、よろしくお願いします。

              2011.05.13 Friday

              in vivo microdialysis

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                 in vivo  microdialysis という実験技術があります。

                生きた細胞組織に透析液を灌流し、その中に含まれる成分を測定する方法なので、肝臓や眼球で実験している人もいます。


                私の研究室で行っているのは、Brain microdialysis です。

                脳に中が空洞の針金を入れ(これがガイドカニューレという)、その中に透析膜を通します(これをプローブという)。マイクロシリンジで、1秒間に1μlの流速でリンゲル液を、脳にいれます。そして、灌流して戻ってきた液を、直接、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)のサンプルとして、ドパミンやアセチルコリンの濃度を測定します。


                文章で書くと、たいしたことないのですが、緻密な作業で、マウス脳へのカニュレーションも練習が必要で、しかも、灌流を開始してから、神経伝達物質の濃度が定常になるのに2時間以上かかるので、それから、薬物を投与して、神経伝達物質が増加したり、減少したのを、基礎値にもどるのをみて・・と、していると1台の機械で1日2匹分測定しようと思ったら、朝8時くらいから夜10時くらいまでコンスタントにかかるすごく大変な実験です。


                私の研究室でも1人の学生が1年かけて、何とか測定できるようになりました。


                2011.05.04 Wednesday

                連休の研究室模様

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                   連休といえど、実家に帰る年齢でもなく、子供もいない私は、家にいるか研究室にいるかで、普段と変わらないです。



                  データを急いでいる実験があるので、連休中は学生も巻き込んで実験しています。平日は電話や訪問してこられる方が次々あり、途中で手を止めてしまうので、こんな時が狙い時です。


                  他の学生は休もうと思えば休めるのに、見ていると自分のペースで、次々と出動してきて用事が済むと去っていきです。  考えると全員毎日研究室に来ているような気がします。
                  確かに、皆、着実に成果が出ていて、研究室ができて1年ですでに学会発表はもちろん、論文投稿直前まできているものもあり、まだM1やB5というのに、頼もしく感じています。


                  教授がきているから、先生がきているから、来ないといけないからといって、とりあえず研究室に来るとか、実験してるふりするのが重要なラボもあるでしょうが、私としては、最も嫌なことです。

                  そして、私が教授になるまで、ずっと思っていたのは、教授が留守のときほど、ちゃんとしよう・・です。同僚や先輩に教授の留守中が普段と態度が違う人がいると、本当に嫌な気持ちになっていました。それを社会では、世渡りというのかもしれませんが、世渡り下手でも何とかなっています。

                  研究室生活に限らないと思いますが。

                  2011.04.30 Saturday

                  2ヒット仮説・・遺伝子診断って、気軽にやっていいの?

                  0
                    私が研究している分野では、2ヒット仮説という考え方があります。

                    精神疾患は、生まれたときから決まっている遺伝子と、生まれた後の環境によって発症するという考え方です。



                    例えば、一卵性双生児では、統合失調症やうつ病に同じように発症する割合は、2卵性より高いです。


                    しかし、一卵性の2人でも、片方だけしか発症しない場合があります。


                    マウスの実験で、離乳期に親から離したり、授乳を他のストレインのマウス母親にさせたりすると、それだけで、認知力が下がったり、統合失調症様になったりします。さらに、このマウスに遺伝子改変をくわえて、統合失調症に関連していると考えられている遺伝子を脳で多く発現するようにしておくと、より、少ないストレスで発症します。


                    今、遺伝子と病気の関係については、GWASというデータベースでかなり大規模に調査されています。しかし、それは、疫学調査で、割合が高い・・と、いうことで、その遺伝子のヒトが必ず病気になるかどうかまでは決まりません(いくつかは、90%以上の確立で発症すると考えられているものもあります)。


                    自分の遺伝子が、どのような病気になりやすいかを知りたい気もしますが、倫理的に特定の理由がないと許されないことに今のところなっています。患者さんの遺伝子型判定を伴う研究をするときは、倫理員会の承認が必要で、内容によっては遺伝子カウンセラーが対応することになります。


                    最近、遺伝子テスト(子供のIQ,肥満の種類、OO病へのなりやすさ)が、通販でできるけど、きちんと、そのあたりを説明して、理解しないといけないのでないかな、と、感じることが多いです。



                    4月から研究室に来ていただいた事務補佐の方が、お庭のお花をもってきてくださいます。ご本人は、間引かねばならない花だから・・・と、いってくださいますが、研究室にお花がある光景は、私もはじめてのことですが、気持ちがやすらいでいいものです。
                    次は、5年生の学生が薬局実務実習でアロマを勉強してきてくれて、癒しの空間づくりですね・・・
                    私の研究室は行動薬理をやっているので、マウスが影響を受けないように香水やオーディコロンは禁止ですが、机周りのアロマはいいですね。




                    素敵でしょう・・
                    本当にありがとうございます。

                    2011.04.24 Sunday

                    火事場泥棒・・・している研究者がいるとのこと、やめてください

                    0
                       まったく当然のことですが、


                      今回のことなら、救急医学や核医学、精神ケア・、保健や看護、そんな医療系ももちろん・・・さらには地質や原子力、さらには道路復興、がれきの除去、仮設住宅なんかには建築系・・・・と、民間業者、役所、政府と研究者が協力するのは、当たり前のことです。

                      税金を使って、研究しているのだから・・・・
                      御用学者という言葉が乱れとんでいるけど、もっと現場で汗流している人もいるだろう。現場にいなくともサポートしている人もいるだろう。それは研究者だけに限ったことでないけど、自分の持つ物で協力したいと皆思っていると私は信じていました。



                      しかし、私のところに本日、このようなメールが届きました。


                      皆様へ、

                      本日は、被災地における研究・調査に関する倫理問題で、ご連絡申しあげました。



                      ーーーーーーーーーーーーー
                      1.災害時の研究は、対象者の設定、サンプリングの方法、調査尺度、調査タイミ ングに関する検討をきちんと踏まえたデザイン、科学性の検討を行わなければ、意味のある研究を行うことが困難であるにも関わらず、「珍しい事 態だからデー タを取ったら論文が採用されるだろう」と考える人が多く、たくさんの研究者が現 地に乗り込んで、被災者に苦痛を与えながら短期的にデータを取るものの、きちんとした論文として採用、発表されるものは、少数であるというの が通例です。(日頃、きちんと実験計画を立てて研究しておられる研究者には想像しにくい感覚かもしれませんが、「火事場泥棒」という感じで現 地に乗り込んでしまう研究者というのは、どの災害でも必ず出現します)
                       
                      2.今回は特に、日本という先進国における未曽有の大災害ということで、多くの 研究者が関心を持っているというか、色めき立っています。方法論的に疑問がある大規模調査の計画 について、既に2つ例を聞いております。。
                      ーーーーーーーーーーーーー

                      という、状況のもと、添付の東日本大震災被災地における調査・研究に関する緊急声明文を、精神神経学会は発表いたしました。

                      しかしながら、その後も以下の連絡を得ました。

                      ーーーーーーーーーーーー


                       現在、避難所から、一部の住民はホテルの客室等に移り始めているとのことですが、様々な「調査」によって支援活動が妨げられているということです。福島は被ばく不安があるために、放射線関係の調査が入っているようで、被ばく線量を図ったり、それに伴って不安に関する質問紙調査を行っているとのことで、そのために保健師らが面接に訪れても、「もう何度も聞かれている」と住民が応じないことが多いということでした。私が聞いた範囲では○○大学が調査をしているそうです。
                       
                      医療系の調査チームではないので、精神神経学会の声明が届かない可能性が高いと
                      思います。
                       ーーーーーーーーーーーー

                      同様の動きが残念ながら、多方面で存在することも仄聞しております。

                      皆様の周囲で、この様なことがおきないよう、周知していただければ幸甚です。

                      何卒よろしくお願い申し上げます。
                      ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




                      このメールは日本精神神経学会の研究倫理委員会委員長の先生から送られてきました。ビートたけしが、被災地の家から泥棒するような奴は、撃ち殺せばよいと、いっていましたが、同じ気持ちです。研究者だからと、土足で歩き回るだけでなく、泥棒は物品だけど、人の気持ちを強奪しています。

                      ちなみに、日本精神神経学会の会長声明は以下です。


                      東日本大震災被災地における調査・研究に関する緊急声明文

                       

                      この度の東日本大震災によって被災されました皆様に、お見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた方々へのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

                      被災地の皆様は大変な思いを持ちながら、復興に向けて懸命のご努力をされていることと存じます。日本精神神経学会と致しましても、「災害対策本部」を発足させ、被災地の精神医療支援に必要な情報を収集し、精神医療関連諸団体から派遣される「精神医療支援チーム」の後方支援活動を実施しております。

                      「精神医療支援チーム」は、被災者の方々が現在、どの様な心身の状態でおられるかを確認し、心身の健康を保つための方策と、心の健康が既に損なわれていると判断された方々には適切な治療方法を、各被災者の方々の実情にあわせて提供するお手伝いをしております。

                      一方、「心の状態に関する調査・研究」といった形で、精神的に傷つき、心身ともに疲弊しておられる被災者の方々を対象として、配慮を欠いた面談やアンケートによる「心の状態に関する調査・研究」が行われている実態があります。

                      人を対象とした全ての「調査・研究」は、「疫学研究に関する倫理指針」、「臨床研究に関する倫理指針」等の政府省庁が定めた倫理指針に則り、倫理委員会によって、その倫理性や研究としての科学性に関して審議の上で承認を受け、承認内容に則して実施する必要があります。ところが、被災地で行われている「心の状態に関する調査・研究」の中には、この様な倫理的配慮がなされておらず、また、調査対象となった各被災者の方々に援助も提供しないものがあります。

                      過酷な状況下におかれている被災者の方々は、「心の状態に関する調査・研究」の対象となった結果、一層の精神的負担を負い、傷ついた心の回復が遅れる、あるいは新たな心の傷を負うことが危惧されます。また、配慮を欠いた「調査・研究」が行われたために、被災者の方々が心を閉ざし、本来必要な「精神医療支援チーム」の活動にも支障が生じております。

                       日本精神神経学会は、被災者の方々に不適切な精神的負担を強いる、倫理的配慮を欠いた調査・研究は、人道・倫理に反するものであり、強く抗議の意を表明するとともに、即刻の中止を求めます。また、人を対象とした全ての調査・研究に関し、政府が策定した倫理指針に則り実施されることを改めて確認させて頂きます。

                       

                      平成23420日  社団法人 日本精神神経学会

                      理事長  

                      普段偉そうにしている研究者が、有事に役にたたないと非難されているのも、考えなければならないことばかりと感じていたけど、火事場泥棒までしているとしたら、本当に研究者が一掃されるべきでないでしょうか。自分勝手にも程があると思います。





                      有事も、そして自分が悲しいときも、うれしいときも季節だけは確実にめぐってきます。名古屋にいるときは、春に、こんなに花が咲いていることに気づいていませんでした。今日の写真は、jugemについている写真フィルターをかけてみたものとセットで載せてみます。フィルターの名前は、美味です。



                      次が美味版ね・・



                      同じく、さきが、実写






                      これば美味フィルター


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