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管理者のこと

現在、国立大学薬学部で研究室を運営中。精神・神経薬理を専門としています。薬学部が6年制となり、新たなカリキュラムの実施を担当しています。薬学部で、教育と研究の両立は可能と信じて毎日を過ごしています。大学で繰り広げられていることを一般の方にお知らせしたり、神経・精神の研究や薬剤師に興味のある方に情報提供したいです。

私への連絡

プログを読まれて、私にコンタクトしたいと思っていただいた方は、コメント欄にメールアドレスをお書きの上、連絡ください。コメントは私が承認しないと公開されないようにしていますので、メールアドレスや個人的なことが書かれていた場合は公開しませんが、文中にその旨、お書きいただけると助かります。 共同研究、大学院入学(薬学部以外の卒業生、薬学部6年制・4年制卒業生、大歓迎です)のご相談も随時、お受けしています。

みんなに見ていただきたいので。よければクリックしてください。

2010.08.09 Monday

幸せな研究者・不幸せな研究者 その2

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     大学の先生は、夏休みがあっていいですね、と、よくいわれますが、少なくとも、私のまわりでは、そんなことないので・・・・

    おとついの記事でNatureの論文を紹介しましたが、このことが私の周囲でも話題になっています。

    記事の中では、給料のこと、配偶者が研究者の場合のポジション獲得などのことが触れられています。


    給料のことを考えたら、私のような薬学出身者は製薬企業に就職したほうがよかったでしょう。私が大学院を終えるときは、ぜったいにアカデミックとは思っていなかったです。ただ、大学院に行く女性の割り合いが今より低かったので、女の先輩の挙動はどうしても目がいってしまいます。バブルの余韻が残っているころだったので、男性は本当に売り手市場だったにもかかわらず、女性の院卒は、企業への就職は容易でなかったです。それを理由に、女性の大学院進学を嫌がる教授も多かったです。その中、企業に就職した女性の院卒の先輩は、結婚を機に退職、仕事を続けた先輩も研究職を離れたりしていました。それをみていて、自分の意志で異動することのできる大学教員を目指しました。

    今なら、企業で研究職から開発や学術、営業に異動することの意義も理解できる気がするのですが、あのころは、一生、研究・・と思っていました。

    女性の私が今まで研究職を続けられたのも、奇跡的です。
    私は、幸せな研究者なのでしょう。

    2010.08.06 Friday

    お盆休み

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      先日の記事に書いたように免許更新にきています。薬剤師免許でなく車のです。

      19歳で自動車免許取得してから、二回連続同一県で書き変えしたことはないけど、今回と次回は同じ富山県での書き変えになると思います。

      研究室もお盆休みモードに入り、雰囲気がゆったりしています。大学の研究者にとっては、お盆休みくらいしか完全フリーで自分のことが出来ないから、つい仕事してしまいます。

      久しぶりに京都の実家に帰ることも考えていたけど、20日〆切の総説と教員業績評価資料作成、今月末の海外学会のスライド準備考えて決心鈍っています。

      研究室のスタッフや学生もお盆休みとるために実験を止めていて、もったいないなあ、と、つい思ってしまう私は研究室運営者失格です。あっ、口や行動には一切出していないつもりです。

      2010.08.04 Wednesday

      幸せな研究者、不幸せな研究者

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        論文は大部分英語ですが、nature asia-pacific  というサイトから、日本語のダイジェスト版をみることができます。自分の分野で大きく離れていても気楽に読めるので、ときどきのぞいています。

        その中で、研究者キャリアアンケートで、幸せな研究者、不幸せな研究者という記事がありました。

        内容は各自読んでいただければよいですが、 国民の幸福度、研究者の満足度とも日本が最下位って、ショックでした。

        文中にあるように、日本人は満足度を低く見積もる傾向はあるかもしれません。

        私の知る限り、大学の先生は、理系だと、朝8時前に大学に来て、夜10時まで研究室にいて、それで当り前という雰囲気がありますので、時間給にしたら、おぞましいものがあるかもしれません。私個人は、給料とポジションが比例はしていないのですが、これは、タイミングが景気後退や大学法人化とあってしまったからか、日本のシステムなのか分からないです。

        人間気の持ちよう、根性だ・・・と、いう時代は終わり、きちんと考えないといけないかもしれませんが、今は、私はそこまでの職責を持っていないので、とにかく、自分のまわりからです。


        2010.07.27 Tuesday

        京王プラザホテルにて

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           東京に新宿にきています。
          明日、研究発表会があるホテルに泊まっています。
          普段は、ネットが確実につながることが分かっている東横インに泊まることが多いけど、今日は老舗ホテルです。ビジネスホテルのスピーディーさはないけど、フロント全員が、すてきな英語を話していたり、部屋がゆったりしているのは、さすが・・と、思います。私は自販機でジュースやビールがコンビニと同じ値段で買える東横インも好きだし、こんな老舗ホテルも好きです。


          昨日の続きて、博士課程修了後について、記述したいところですが、高学歴ワーキングプアの本が送りつけられてきた経験を持つ身としては、慎重に書きたいので、自宅から落ち着いて発信します。

          夜8時に新宿着で、一人で夕飯を食べようとしたけど、お酒を飲むところは一人ではさみしいし、ビュッフェ形式のところも一人はしんどいし、で、ロイヤルホストにしました。写真はカレーですが、ナンでなかったのが残念。
          インドカレー

          2010.07.21 Wednesday

          脳の研究

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             自分の研究分野の専門を書く時は、”神経化学” と書くことが多いです。もちろん研究室の名前の”薬物治療学”とすることもあります。あと薬剤師系の場面では、”医療薬学”と、します。精神疾患モデルの作成の内容で研究費助成申請をするときは、”神経精神薬理”とします。どのような時も、統一しているのは、”脳の研究”をしていることです。

            私の研究テーマとしては、神経栄養因子の関係、例えば、神経栄養因子の産生を増加させるような低分子化合物を見つけること。いくつかの神経栄養因子の定量をすること。生体内の神経栄養因子の濃度を測定すること・・・。

            ストレスと神経栄養因子の関係。うつ病と神経栄養因子の関係。

            薬物依存(ニコチン、モルヒネ、メタンフェタミン・・・←これはヒロポンのことです)の研究。

            最近の数年必死になっているのは、精神病疾患関連遺伝子のことです。これの名前はピッコロとシャチといいます。この2つの分子の遺伝子改変マウスを作製しています。これらの行動解析をして、富山大学での初仕事として投稿するつもりです。がんばろう・・

            研究手法としては、行動薬理、マイクロダイアリシス、遺伝子操作、細胞培養・・・・と、かなり盛りだくさんです。

            こんな感じで、日々、皆実験しています。




            今日の写真も、大学院の先輩で現在他大学の教授をしている方から教授就任祝いとしていただいた陶器の人形です。写真にすると、リカちゃん人形みたいだけど、本物は、白衣を着て、試験管をふっている女性で、とっても清楚です。本当に素敵です

            LLADROの陶器人形

            2010.07.21 Wednesday

            学位の意味・・追加

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               さっき投稿した記事に追加です。

              学位取得に論文O報必要・・・というのは、大学とか研究科ごとに内規が決まっている場合もあるし、多くの場合は、教授陣が暗黙の了解にしているところもあるように感じます(あくまでも、私の今まで在籍した大学とか、経験の範囲でね)。

              しかし、学位は究極的には、授与する大学の先生が、”学位取得にふさわしい”と評価するかどうかなのです。だから、その教授が考えている基準に達しなければ、いくら一流誌に論文があっても、学位授与はしないのです。逆に、学位授与に値すると判断されれば、論文がなくとも、学位授与されるわけです。

              私が半年だけ留学したカナダのマギル大学では、学位取得に論文がいくついるということが決まっていず、暗黙の了解のようなものもなかったようです。私が研究所中の人に”Ph.D取得に論文は何報いるの?”と、尋ねると、皆、”0でもよい”との答えでした。 研究室に在籍するタイミングによっては、いきなりIFが10近い論文が出ることもあるけど、それは実力ではない、と、いう評価のようでした。

              薬学領域では、オーバードクターが頻繁には認められていないこと、博士課程修了後、企業に就職する場合は、修了1年以上前に内定が出ていて、新卒のほうが就職しやすいこともあり、博士課程3年とか4年の間に、何とか3−4報まとめさせるようなテーマで実験させて、論文も学生によっては、9割方教員が作成するパターンが多いように感じます。自分が教員になってみて、私にとっては、これからですが、オーバードクターさせる勇気、また、その間の生活の面倒をみる甲斐性はあるのかなあ・・と、感じています。

              では、もう少し仕事してから本日は寝ますね。

              2010.07.20 Tuesday

              学位の意味

              0
                 学部生や高校生から、”博士”ついての質問があるので、薬学に限ったところで、私の個人的意見を書きますね。

                大学4年を卒業した後、修士2年行って、その後博士課程3年に進み、それぞれの大学で規定されていることを行えば、”博士”の学位が授与されます。規定とは、薬学系の大学院でしたら、”英文論文2報” ”筆頭著者の英文論文が1報”というあたりがスタンダードではないかと思います。論文内容は、修士や学部の時から行っているものを含めてもかまいません。大学の研究室で大学院生が研究を行っているといっても、研究室や指導者の研究費や研究テーマ、研究室においてそれまでに蓄積された有形・無形の事柄を考えると、学生本人の努力もありますが、タイミングや運に左右される部分もあります。また論文も多くの場合は、そのレベルは問われることはないようです。

                ”博士”を取得するには、論文博士という手段もあります。大学院の博士課程に進学せず、社会人として企業や病院に勤務しながら、論文を書いて、投稿して、受理・公表されたものが一連の研究となれば、大学教員が紹介教員となって、学位授与します。この論文博士は日本だけのシステムで(らしい)、減少させる方向にむかっています。私の大学でも論文博士は5報の論文が必要ですので、研究を仕事として従事していない人には極めて高いハードルとなっています。
                私の大学では、論文さえあって、病院や企業での修士終了後4年、または学部終了後6年あればよいのですが、大学によっては、その大学での研究生歴が必要だったり、研究を行った企業や病院が権威あるところ(定期的に論文発表をしているとか、構成員の学歴とか)もあります。


                博士の中でも、医学博士、薬学博士、工学博士、理学博士・・・と、いろいろあります。1990年以降は、博士(薬学)、博士(医学)というように括弧づけになっています。

                私は、医学研究科で博士課程を修了しましたので、博士(医学)です。しかし、これは医学部を卒業したわけでないので、もちろん、医師免許はもっていません。英語で表記すると、Ph.D., となります。一方、医学部を卒業後、博士(医学)を取得した人は、M.D., Ph.D., と表記します。

                学部の受験では医学部が理系最難関学部になることが多いので、博士(医学)が偉いかといったら、そんなことは全くないです。


                医学部・歯学部・獣医学部のような6年制の学部を持つところは、修士がなく、4年の博士を持ちます。薬学も今までは、修士2年(これを博士課程前期と呼ぶこともあります)と3年の博士だったのですが、6年制の卒業生がでてくると、4年制の博士課程を設置しなければなりません。これの設置にむけて、現在、各大学で議論中です。

                4年制の大学院を卒業したら、病院薬剤部の幹部候補になれるかといえば、私の私見としては、Noです。大学院博士課程は、いろんな意味で、がんばること、考えること、色々な人で議論すること、共同で研究すること等、を学びます。こんなことを経験した薬剤師や薬学部卒業生は、魅力あると思います。そのような点を考えるとYesかもしれません。

                私の研究室で大学院に行く学生に、研究室でしか経験できない、いろんなことができるよう、私もがんばっていきたいです。

                しかし、いずれにしても、博士の学位は研究者としてのスタートラインに立つことを許されただけで(注意;立てるわけでない)、そこから先が重要です。学位取得後のことについては、また、機会をみて。

                 今日の写真は、教授室の写真part2です。これは、大学院の先輩で、今は他大学の教授をしている方から、やはり教授就任祝いでいただきました。タイトルは”橋”です。

                写真 その2


                2010.07.11 Sunday

                研究費

                0
                   学部の学生が研究室を選ぶポイントとして、その研究室が”お金持ちかどうか”をチェックすることがあるようです。
                  他大学で、この4月から教授になった方のホームページを見ることがあったのですが、研究室員の名前と獲得研究費のみが書かれていました。これは学生に周知するためかな・・と、思ってしまいました。


                  研究費の獲得は、分野によって色々ありますので、私の知る限りと、私の思っている限りでは、こんな感じです。

                  大学からいただくもの。運営交付金といいます。国立大学では法人化後、減らされていっていますが、教員1名とか、学生1名、実習用というように割振りされてきます。

                  それ以外を外部資金といって、各研究者が申請して獲得してきます。文系・理系をとわず、皆が知っているのは、文部科学省関係の”科研費”とい呼ぶ、科学研究補助金です。これも金額と研究目的によって色々なカテゴリーにわかれています。類似ではありますが、研究テーマが限定される厚生労働省の科研費もあります。
                  その他、科学技術振興調整費など、公のものがいくつもあります。

                  また民間の財団がつくっている研究助成金もあります。これも自分で申請・応募します。中には大学や学部から一件しか申請できないものもあり、このようなものは大学や学部の中で選抜されないといけません。時間をかけて申請書を作成しても、学内選抜に敗れると、むなしいものです。

                  純粋には研究費といってよいか分かりませんが、企業との共同研究や委託研究のお金もあります。

                  公のお金は国税ですので、監査があります。最近までは、研究費をもらった年度末までに使いきらなければならなかったので、不自由さがありました。科研費については、繰り越すことが許されるようになりました。また、研究費が採択されても、お金が大学にくるまで使用できず、ひどい場合には2月にお金がきて3月末に使いきらなければ、ならなかったりしました。この数年は大学が建て替えてくれるシステムができたりして、ずいぶん、やりやすくなりました。しかし、研究課題に対してしか使用できません。

                  研究費はあったほうが、研究活動がしやすいことは間違いないのですが、研究デザインによって、かかるお金はかわってきます。だから、いっぱいお金を獲得していることが偉いとは限らないと、私は思っています。しかし、私は、今は研究室立ち上げの時期ですので、研究費が必要で、日々、いろいろ申請しているわけです。

                  来週の日曜は、オープンキャンパスで、その後、研究室での飲み会を計画中。
                  その参考写真です。


                  日本酒!

                  2010.07.03 Saturday

                  論文投稿

                  0
                     2日前のブログで、私のTo do リストに論文関係のことを書いたので、このことを説明します。

                    私も大学で研究室に入るまでそうでしたが、研究者や大学の先生の仕事は何?と、思っている方も多いと思います。

                    一言でいったら、新しいことを見つけて、それを皆に知ってもらって、発展させることだと思っています。
                    新しいことを見つけるといっても、私たち自然科学系、理系では、自然界でおこっていることを何かの手法を使って観察すること、自然界で起こる反応を組み合わせ目的のものをつくっていくこであり、謙虚に自然と向き合うことだと思います。
                    Aという化合物とBという化合物の混合の条件を工夫することで今まで生成できなかったCという化合物ができた・・Dという細胞にEで色をつけたら、Fという器官の変化が観察できた・・・いずれも、工夫や目のつけどころは研究者のセンス次第ですが、自然界のでの出来事に着目しているにしか過ぎないのです。
                    しかし、今までにヒトが知っている自然界の出来事は僅かです。なので、自分が知ったことを、論理的に公表する手段として論文発表があります。
                    論文発表はScienceの世界での共通言語の英語で書くことが多いです。分野によっては日本語や特定の言語で書かれることもあります。
                    論文は紙媒体や電子媒体で発表され、世界中の誰もがアプローチすることができます。
                    そうやって自分が見つけたことを皆で共有して、次のステップにつなげます。その中でも、世界のより多くの人に知ってもらうために、雑誌を選ばなければなりません。その目安をえるために、公表される雑誌ごとにインパクトファクターIFというのがあります。IFは、1論文あたりの引用回数の平均値を計算したもので、その雑誌の影響力を表しています。
                    インパクトファクターが高いほど、影響力の高い論文を収録しているということができます。
                    その数値は Journal Citation Reports (JCR) で報告されています。ちょうど、最近2009年度版が公表されました。IFが高い雑誌に投稿して、公表されるほど、世界の多くの人に読んでもらえる可能性が高いことから、論文の質をはかる1つの指標となることがあります。その是非は、ともかく、教授選考や研究費獲得にときにIFの高い雑誌がどれほど発表しているかを観点として評価します。論文投稿の過程は、後日に説明します。

                    このようにして、研究室スタッフが日々実験して、得られた新しいことを世界に発信して・・・それをもとに毎日また実験して・・を繰り返しています。
                    あつ、私は実験系の研究者なので、手をうごかして実験していますが、理論系の方やフィールドワーク、疫学の方もいます。

                    私たちの分野で最大の学会であるアメリカ神経科学会の様子。今年は事前実習と重複しているので、私は行きませんが、研究室スタッフは行く予定。すごい規模です。
                    アメリカ神経科学会のポスター会場

                    2010.06.29 Tuesday

                    鹿児島へ

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                       富山の梅雨は暑いのか涼しいのか分からない夜をすごしています。

                      私の勤務している大学では今週末にソフトボール大会があるので、雨がやむといいなあ、と、思いながら外をちらちら見ています。

                      9月に鹿児島である学会に行こうかどうしようか迷っています。はじめて鹿児島です。富山から鹿児島は、飛行機で羽田に行って、鹿児島空港と思っていますが、学生は電車で行くようです。9月は、ポルトガル、神戸、北海道、仙台、鹿児島と半分くらい留守にしそうです。すべて学会出席が目的で、新しい情報が得られるようにと思っています。周りの風景がかわるのは気分も変わっていいです。学会の講演がない時間に近場の観光に行くことが若いころ(←大学院生のころ)は楽しみだったけど、今は、指揮をとってくれる人がいないと、喫茶店でコンピューター仕事していることが多くなりました。

                      学会では、新しい出会いがあるのがいいですね。


                      学内に咲いている紫陽花です。名古屋に住んでる時は、紫陽花の鉢植えを買っていましたが、今はいろんなところに咲いていて、いつも見ることができて、うれしいです。

                      学内に咲くアジサイ

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