試験

 夜遅い帰宅が続いていて、体がしんどい割には、仕事が進まないので、やること山積だけど、思いきって早く帰りました。

パートナーとファミレスに行きました。
行ってびっくり、周囲は、試験勉強の大学生ばかり。

48から6ひくと・・・電子の数は・・・、電流の抵抗は・・・・聞き覚えのあるような単語が耳にはいってきます。試験勉強というのに、楽しそう・・・ここに大学の先生がいることが分かったら、びっくりするかな・・・と、思いながら、抹茶ミルク氷をつついていました。

試験を目前にすると、何はともあれ合格することが最優先になる気持ちは理解できるし、高校までの試験と比べると深刻さは低いと思います。

大学での試験は知識をつめこんでもらうことが目的でなく、どんな時に、どこへ行って調べないといけないかの一部を経験してもらうことが目的だと私は、思っています。

大学出たら、社会に出ても、大学院に行っても、試験らしい試験はないです。国家試験は例外です。あっ、認定薬剤師の試験とかは受けますけど。

でもね、今日のファミレスみていると、あまりにも、試験を楽しそうにしている。

大学の先生も色々考えて、教えて、試験しているので、こちらの気持ちも汲んでほしいなあ。

脳の研究

 自分の研究分野の専門を書く時は、”神経化学” と書くことが多いです。もちろん研究室の名前の”薬物治療学”とすることもあります。あと薬剤師系の場面では、”医療薬学”と、します。精神疾患モデルの作成の内容で研究費助成申請をするときは、”神経精神薬理”とします。どのような時も、統一しているのは、”脳の研究”をしていることです。

私の研究テーマとしては、神経栄養因子の関係、例えば、神経栄養因子の産生を増加させるような低分子化合物を見つけること。いくつかの神経栄養因子の定量をすること。生体内の神経栄養因子の濃度を測定すること・・・。

ストレスと神経栄養因子の関係。うつ病と神経栄養因子の関係。

薬物依存(ニコチン、モルヒネ、メタンフェタミン・・・←これはヒロポンのことです)の研究。

最近の数年必死になっているのは、精神病疾患関連遺伝子のことです。これの名前はピッコロとシャチといいます。この2つの分子の遺伝子改変マウスを作製しています。これらの行動解析をして、富山大学での初仕事として投稿するつもりです。がんばろう・・

研究手法としては、行動薬理、マイクロダイアリシス、遺伝子操作、細胞培養・・・・と、かなり盛りだくさんです。

こんな感じで、日々、皆実験しています。




今日の写真も、大学院の先輩で現在他大学の教授をしている方から教授就任祝いとしていただいた陶器の人形です。写真にすると、リカちゃん人形みたいだけど、本物は、白衣を着て、試験管をふっている女性で、とっても清楚です。本当に素敵です

LLADROの陶器人形

学位の意味・・追加

 さっき投稿した記事に追加です。

学位取得に論文O報必要・・・というのは、大学とか研究科ごとに内規が決まっている場合もあるし、多くの場合は、教授陣が暗黙の了解にしているところもあるように感じます(あくまでも、私の今まで在籍した大学とか、経験の範囲でね)。

しかし、学位は究極的には、授与する大学の先生が、”学位取得にふさわしい”と評価するかどうかなのです。だから、その教授が考えている基準に達しなければ、いくら一流誌に論文があっても、学位授与はしないのです。逆に、学位授与に値すると判断されれば、論文がなくとも、学位授与されるわけです。

私が半年だけ留学したカナダのマギル大学では、学位取得に論文がいくついるということが決まっていず、暗黙の了解のようなものもなかったようです。私が研究所中の人に”Ph.D取得に論文は何報いるの?”と、尋ねると、皆、”0でもよい”との答えでした。 研究室に在籍するタイミングによっては、いきなりIFが10近い論文が出ることもあるけど、それは実力ではない、と、いう評価のようでした。

薬学領域では、オーバードクターが頻繁には認められていないこと、博士課程修了後、企業に就職する場合は、修了1年以上前に内定が出ていて、新卒のほうが就職しやすいこともあり、博士課程3年とか4年の間に、何とか3−4報まとめさせるようなテーマで実験させて、論文も学生によっては、9割方教員が作成するパターンが多いように感じます。自分が教員になってみて、私にとっては、これからですが、オーバードクターさせる勇気、また、その間の生活の面倒をみる甲斐性はあるのかなあ・・と、感じています。

では、もう少し仕事してから本日は寝ますね。

学位の意味

 学部生や高校生から、”博士”ついての質問があるので、薬学に限ったところで、私の個人的意見を書きますね。

大学4年を卒業した後、修士2年行って、その後博士課程3年に進み、それぞれの大学で規定されていることを行えば、”博士”の学位が授与されます。規定とは、薬学系の大学院でしたら、”英文論文2報” ”筆頭著者の英文論文が1報”というあたりがスタンダードではないかと思います。論文内容は、修士や学部の時から行っているものを含めてもかまいません。大学の研究室で大学院生が研究を行っているといっても、研究室や指導者の研究費や研究テーマ、研究室においてそれまでに蓄積された有形・無形の事柄を考えると、学生本人の努力もありますが、タイミングや運に左右される部分もあります。また論文も多くの場合は、そのレベルは問われることはないようです。

”博士”を取得するには、論文博士という手段もあります。大学院の博士課程に進学せず、社会人として企業や病院に勤務しながら、論文を書いて、投稿して、受理・公表されたものが一連の研究となれば、大学教員が紹介教員となって、学位授与します。この論文博士は日本だけのシステムで(らしい)、減少させる方向にむかっています。私の大学でも論文博士は5報の論文が必要ですので、研究を仕事として従事していない人には極めて高いハードルとなっています。
私の大学では、論文さえあって、病院や企業での修士終了後4年、または学部終了後6年あればよいのですが、大学によっては、その大学での研究生歴が必要だったり、研究を行った企業や病院が権威あるところ(定期的に論文発表をしているとか、構成員の学歴とか)もあります。


博士の中でも、医学博士、薬学博士、工学博士、理学博士・・・と、いろいろあります。1990年以降は、博士(薬学)、博士(医学)というように括弧づけになっています。

私は、医学研究科で博士課程を修了しましたので、博士(医学)です。しかし、これは医学部を卒業したわけでないので、もちろん、医師免許はもっていません。英語で表記すると、Ph.D., となります。一方、医学部を卒業後、博士(医学)を取得した人は、M.D., Ph.D., と表記します。

学部の受験では医学部が理系最難関学部になることが多いので、博士(医学)が偉いかといったら、そんなことは全くないです。


医学部・歯学部・獣医学部のような6年制の学部を持つところは、修士がなく、4年の博士を持ちます。薬学も今までは、修士2年(これを博士課程前期と呼ぶこともあります)と3年の博士だったのですが、6年制の卒業生がでてくると、4年制の博士課程を設置しなければなりません。これの設置にむけて、現在、各大学で議論中です。

4年制の大学院を卒業したら、病院薬剤部の幹部候補になれるかといえば、私の私見としては、Noです。大学院博士課程は、いろんな意味で、がんばること、考えること、色々な人で議論すること、共同で研究すること等、を学びます。こんなことを経験した薬剤師や薬学部卒業生は、魅力あると思います。そのような点を考えるとYesかもしれません。

私の研究室で大学院に行く学生に、研究室でしか経験できない、いろんなことができるよう、私もがんばっていきたいです。

しかし、いずれにしても、博士の学位は研究者としてのスタートラインに立つことを許されただけで(注意;立てるわけでない)、そこから先が重要です。学位取得後のことについては、また、機会をみて。

 今日の写真は、教授室の写真part2です。これは、大学院の先輩で、今は他大学の教授をしている方から、やはり教授就任祝いでいただきました。タイトルは”橋”です。

写真 その2


well well のドーナッツ

 梅雨があけて、猛暑です。昨年まで住んでいた名古屋や、その前の岐阜・京都と比べて、富山は夜は涼しいと今のところ感じています。昨日から、研究室全部のエアコンが作動しなくなり、暑い・・。今も仕事を自宅でしています。

昨日のラボ・パーティーで持参したwell well のドーナツです。
well well ドーナツ






ラボ・パーティはこれくらい・・と私が個人認識していたものより、ハードで・・・色々考えるこのごろです。来週は、いろんなことが正念場かもしれません。


今日は連休最終日なので、これで終わり。






大学院の試験

 連休ですが、明日がオープンキャンパスなので、飛び石となってしまいますので、研究室に来ています。

連休明けたら、大学院の願書出願期間です。

私が大学院修士課程を受験したのは、驚きですが、20年前です。
在学していた大学では、1研究室あたりの大学院生の数が決まっていて、当時3名でした。私の研究室からは4名の志望者がいました。内申書+当日の試験 (専門と英語とドイツ語)の結果、合格したものの私は4番目でした。定員が満ちていない他研究室なら進学可能となりました。しかし、他研究室で進学する気にはなれませんでした。

大学の教授としての今の立場からは、不謹慎ですが、本当に世の中終わり、と感じ、思いとどまりつつ、2日くらいは電気もつけず下宿に閉じこもっていました。そのころは、バブル期で、大学院の試験が終わる9月からでも企業への就職が可能だったので、大学院進学をやめて、就職しようと思いました。

研究室の教授にそのことをいいにいったら、”医療薬学コース”であれば、その研究室所属で大学院に行けることを教えていただきました。私は薬剤師になるつもりは全くなかったのですが、今ほど臨床実習のカリキュラムが整備されていなかったので、薬剤部で調剤の研修をしなくとも病院の診療科か薬剤部で研究すればOKとのことでした。(←まだ、薬剤師が病棟で仕事をすることも始まっていませんでした)まだ研究というものも分かっていない状況で、1人で学外の研究室に行くのは、心細い限りでしたが、助手の先生から、”行ってみて、いやなら、やめて、それから就職してもいいのじゃない”と、言われ、近隣県の大学病院薬剤部の研究室で修士課程を開始しました。学籍は、もとの大学ですので、ときどき、大学院講義に通いましたが、講義もタイトでなく、単位認定も寛容でしたので、それはそれほど大変でなかったです。出向先の薬剤部の部長兼教授も新任教授でしたので、最初の学生の私を大切に指導してくださり、研究成果もでて、博士課程に進むことにしました。そのおかげで、今があります。

私の経験を長々と書いたのはね、試験1つがうまくいかなくとも、研究室配属で第1希望がかなわなくとも、それからの進路がかえって良い方向に進むこともあることを、知ってもらいたい、と、思ったからです。 
私の研究室から修士を受ける人が試験に落ちるとは思わないけど、これからいろんなことで、つまづいても、強くやっていってほしいな。自分自身もね。


教授室に絵を飾るためのピクチャーレールを自費で設置しています。自分で絵を購入することはあまりないのですが、いただいた絵が何枚かあるので。この写真は、上で書いたところの、近隣県大学病院薬剤部の教授だった先生、つまり私の恩師から教授就任祝いでいただきました。

お祝いにいただいた絵

薬学部からの進路

 あさってはオープンキャンパスです。
薬学部には、4年制と6年制があります。私が勤務している大学では、55名と50名とほぼ同数の定員です。4年制は薬剤師国家試験を受験することができません。私立の大部分が6年制だけで、4年制をもっていても定員が少ないことが多いです。国立大学は逆で、4年制の定員が多く、6年制を少なくしています。東大は72と8名、京都は50と30名、大阪は55と25名です。九州大のように30と50名のところもあります。今までは薬学部を卒業したら、たいていは薬剤師免許を取得していたのですが、これからは4年制を卒業した場合は、とれません。今までも、実際は、免許が必要ない職種に就職していたのですが、絶対とれない・・と、なった時、就職はどうなるのだろう?と、高校生たちは思うでしょう。

絶対、正しいかどうかは分かりませんが、私が個人的に感じている、薬学部卒業で免許を持たない人の就職先として以下があると思っています。

 

       

       臨床研究や治験のデータマネージャー

        

       製薬企業の研究者

        

       製薬企業の開発職 (国内・国際)

        

       製薬企業のMR

        

       公的機関の研究者、大学の教育職

        

       医薬品等の知財関係(理系弁理士)

        

       公的機関(職種いろいろ)

あさっては、こんなことを紹介しようと思っています。


教授室からの風景。昨日までの豪雨から、空が青いのを撮りたかったけど、曇りっぽい写真になりました。

教授室からの風景





 

卒論中間発表会

 今日は研究室で卒論中間発表会をしました。

この大学では、3年生の1月に研究室配属がされます。他の研究室なら、7カ月実験したところのはずです。しかし、私の研究室は4月に完成したので、まだ、たった3カ月半です。最初の1カ月は、バッファーを作るのにも、水がない(Milli Qの調子が悪い・・)とか、天秤を買ったつもりが、目盛が大きすぎるとか・・そんな調子でしたので、実験らしいことがはじめられて1カ月少しくらいでしょう。その上、実験系も自分たちでのトライなので、大変だったと思います。

今日の発表は、もちろん学会発表できるレベルになっていませんが、もう一息くらいのところにきていて、本当に感心しました。私も感激です。

この研究室が将来どのような状況になろうとも、今日の、うれしさを胸に抱き、過ごしていきたいです。

本当は今日打ち上げしたいところですが、18日にオープンキャンパスがあり、その後に、ラボパーティを予定しているので、その準備物です。

18日のオープンキャンパス後の打ち上げ用

有機化学と医療系科目

 もう日がかわってしまいましたので、昨日の朝一番は薬物治療の講義でした。私は薬学部の中では医療系に分類されていますし、経歴から考えて6年制の学科に教育に関与しています。

薬物治療学を教えるのは、自分の今までの知識や経験を整理しつつですので、楽しいです。準備は大変ですが、昨年まで担当されていた先生からパワーポイントをいただいていますので、全くの白紙からでないぶん苦労は少ないです。

しかし、医学部にいた時のように、自分の感性で教えることはできず、薬学部コアカリキュラムの内容にそって教えなければなりません。薬学部は卒業が即、国家試験の受験資格になりますし、国家試験そのものも意識しています。

その中で、本日のテーマは抗菌薬でした。抗菌薬はその構造や作用点から分類されています。構造からの分類に官能基の名前がでてくるし、抗菌薬の代表であるペニシリンの合成法はでてくるしで、昨夜は悩んでおりました。私も薬学部を卒業していますので、有機合成は一通りは習っているはずですが、最悪というほど不得意で、学生時代は、有機系科目はすべて、再試験を受けています。もちろん、今も全く駄目です。

しかし、薬剤師が医師や看護師と比べて厚く教育をうけているのは、有機合成のような物質を見ることができる点であると思います。私も20年前にもどって、再度、勉強しなおしたいな・・と、感じています。

6年制の学生が医療系の科目ばかりにとらわれず、基礎科目にも力をいれてほしいな、と、思ってしまいました。


ちょっと忙しすぎ?

 日付がかわった今、自宅に戻ってきました。

大学から申請しているお金のヒヤリングに東京まで行って帰ってきました。富山は東京へも、大阪へも3時間かかり、日帰りだと往復6時間が余分にかかります。

明日は朝一番で講義です。今は、その予習中。

今週末に卒論中間発表を予定していて、その準備も手伝いつつ、しかし、これは楽しみかな。

その他、秋のシンポの準備や共用試験の準備、国家試験の対策・・・・・次々と追われています。

研究のアイデアを浮かべるには、ぼんやりとした時間も必要と思うのですが、常に走っている感じです。

私自身が学生のころは、平日昼間にゴルフに行っている(と、いう噂の)先生や昼ごはんに2時間かけている先生もいたように思うのですが・・いつから大学の先生がこんなに忙しくなったのでしょう・・・・・

さっさと、講義の準備して寝ることにします。


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管理者のこと
現在、国立大学薬学部で研究室を運営中。精神・神経薬理を専門としています。薬学部が6年制となり、新たなカリキュラムの実施を担当しています。薬学部で、教育と研究の両立は可能と信じて毎日を過ごしています。大学で繰り広げられていることを一般の方にお知らせしたり、神経・精神の研究や薬剤師に興味のある方に情報提供したいです。
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